キム・ヒョンジュン (c)Digital Adventure キム・ヒョンジュン (c)Digital Adventure

韓国の俳優で歌手のキム・ヒョンジュンが1月9日、さいたまスーパーアリーナで全国ツアーの埼玉公演を開催し、1万人を熱狂させた。

キム・ヒョンジュンの公演チケット情報

日本1stソロ・アルバム『UNLIMITED』(2012年12月発売)を引っさげ、韓国の人気ロック・バンドDOWNHELLを従えての日本で2度目のツアー。キム・ヒョンジュンのテーマ・カラーであるグリーンのペンライトに埋め尽くされた会場に、炎と爆音が鳴り響き、人気ロック・バンド、B'zが楽曲提供した『HEAT』や、『RIZE UP』とハードかつ勢い溢れるナンバーでライブはスタート。『SAVE TODAY』では、雪の舞い散るステージでキム・ヒョンジュンは伸びやかな歌声を聴かせ、ポップ・ナンバー『KISS KISS』では、会場中に大きな風船が跳ね回り、場内が一体となって盛り上がった。

1曲ごとにトークを挟み、ファンと楽しくコミュニケーションをはかりながらライブを進めていくキム・ヒョンジュン。大会場ながらアットホームな雰囲気で、「サイン会のときにファンの方が、この曲を歌ってとメッセージをもらったんです。今回はファンとのふれあいを大事にしたくて、昨日の夜にバンド・メンバーと練習しました」とリクエストに応えてSS501の『僕の頭が悪くて』のショート・バージョンを披露。また、「今回のツアーはDVD化しないんです。それは、会場のみなさんと心から楽しみたいから。DVD撮影があると、表情管理も大変なんですよ」と冗談混じりながらも率直に語り、キム・ヒョンジュンらしさを発揮した。

メロウな『MARRY ME』、ファンキーな『LUCKY GUY』など、バラエティに富んだサウンドと歌でファンの心を惹き付けていく。バラード曲『君も僕と同じならば』では、ステージ上空のリフトで熱唱。さらに、SS501の『LOVE LIKE THIS』『LET ME BE THE ONE』をバンド・アレンジで披露するなど見どころも満載。またアンコールでは、トロッコでアリーナを一周しながら『Do You Like That』『LUCKY GUY』をファンの間近で歌って沸かせた。最後に「アルバムタイトルの『UNLIMITED』は、無限の可能性という意味が込められてますが、今日この場で、もうひとつの可能性を感じました」とライブの手応えを語った。そして、「2013年も、前向きに明るく、健康に過ごしてください」とファンを心遣うと、大きな拍手に包まれながらショーの幕を閉じた。

同ツアーは、3月25日(月)の広島文化学園HBG ホールまで10都市14公演で行われる。なお、このツアーの模様を余すとこなく収めた『ぴあ ライブフォトマガジン キム・ヒョンジュン2 Kim Hyun Joong Japan Tour 2013 “UNLIMITED”』が、3月26日(火)に発売が決定。ぴあBOOKSHOP(http://pia.jp/t/mag-khj)にて、クリアファイル付で3月25日(月)まで予約受付中。

取材・文:土屋恵介