「CES 2013」レポート、今年のトレンドはコレ! 気になるデジタルを一挙公開

2013.1.16 19:51配信
英Canonicalの「Ubuntu for Phones」搭載スマートフォン

【ラスベガス発】1月11日に閉幕した世界最大のコンシューマエレクトロニクスの祭典「2013 International CES(CES 2013)」。会場を回って見つけた気になるデジタル製品を紹介する。

●新型スマートフォンやタブレットが多数展示

CES会場では、日本市場でほとんどお目にかかれないさまざまなデジタル製品が多数展示されていた。なかでも多かったのが、スマートフォンやタブレット端末、そしてタッチ対応の大型ディスプレイだ。

現地で見かけたスマートフォンのなかで、ひときわ珍しかったのが、iOSでもAndroidでも、そしてWindowsでもない新たなOSを搭載した「Ubuntu Phone」だ。「Ubuntu」は企業などで利用されるLinux OSの一つで、これをスマートフォン用に英Canonicalがカスタマイズしたのがこの「Ubuntu for Phones(Ubuntu Phone)」だ。

ブースでは、サムスンの「GALAXY NEXUS」にこのOSを搭載。実際に動作する端末でデモンストレーションを行っていた。PC向けのLinux同様、古い世代のハードウェアでも快適に動作する。日本市場での展開はキャリアやハードメーカーの意向次第になりそうだ。

CES開催の前日に近隣のホテルで開催したレノボ「CES Unveiled」のなかで注目を集めていたのが、27型のタッチディスプレイを採用した「IdeaCentre Horizon」だ。

Horizon(水平)の名前の通り、画面をフラットに倒して、テーブルのように利用できる。10点マルチタッチ対応でタッチ操作ができるほか、専用のジョイスティックも用意。液晶画面にジョイスティックを取りつけてゲームを楽しむことができる。

Windows 8タブレットでは、米Razerが発表した10.1型タブレット「Razer Edge」に注目だ。Core i7プロセッサとグラフィックス機能「NVIDIA GeForce GT 640M LE」を搭載し、PCゲームを楽しめる。

専用のゲームパッドコントローラと合体したモバイルコンソールモードを用意し、左右のグリップ部に装備するボタンやスティックでゲームの操作ができる。このほか、ドッキングステーションを介してHDMI接続で大型テレビに画面を映し出したり、USB接続のゲームパッドも利用できたりと、PCゲームの新しい楽しみ方を提案していた。

日本勢も負けていない。ユビキタスエンターテインメントは、独自のタブレット「enchant MOON」を発表。iPadでもAndroidでもない新しい概念のペンタブレットだ。ペンで入力した文字を自動認識し、キーワード検索や、複数のノートを自在に連携してリンクすることができる。触ってみたが、プロトタイプながら一番の特徴である手書き入力は快適そのもの。今春の発売が楽しみだ。

●次世代スマートフォン・タブレット向けの新プロセッサが登場

スマートフォン・タブレット向けの技術として見逃せないのが、新しいプロセッサが登場したことだ。米Quantumは、次世代の「Snapdragon 600/800」を発表。上位モデルの「800シリーズ」は4K(Ultra HD)解像度の動画表示に対応する高いグラフィック性能を備える。「600シリーズ」は、1.9GHz動作のクアッドコアCPUを搭載。今春以降に、「Snapdragon 600/800」を搭載したスマートフォンが登場する予定だ。

米NVIDIAも、新たにスマートフォン・タブレット向けのCPU「Tegra 4」を発表。72コアのGPUを内蔵し、グラフィクス性能を現在の「Tegra 3」の6倍に強化しながら、消費電力45%減を実現している。残念ながら搭載モデルの発売時期に関しては明言しなかった。

NVIDIAは、同時に「Tegra 4」を搭載した携帯ゲーム機「Project SHIELD」を発表。Android OSを搭載し、Google Playからゲームのダウンロードができるほか、PCゲームのリモートコントロール機能も備えている。

●スマートフォンと簡単に連携するデジタルヘルスケア

スマートフォンやタブレットだけではなく、スマートフォンと連携できる製品も多数展示されていた。特に目立っていたのが、デジタルヘルスケア関連の製品群。スマートフォンと連携できる体組成計や、心拍数などを計測・記録する機器などを多くのメーカーが展示していた。

国内メーカーでは、東芝が有機ELディスプレイを搭載した腕時計型のデバイス「Computer Graphic Watch」を参考展示。心電計や加速度センサなどを内蔵し、心拍数や活動量の計測機能を備える。また、スマートフォンと連携して、メール受信や電話の着信を知らせてくれる。ブースでは残念ながら動作する製品には触れなかったが、早い時期の製品化を検討しているという。

腕に巻きつけるだけで心拍数や動きなどを計測し、Bluetoothで転送・記録するセンサ、米BodyMediaの「Body Media FIT」は、日々の活動量や消費カロリーのほか、眠りの深さや質のチェックができる。こうしたからだに巻きつけて身体情報を計測するバンドや腕時計などの製品が、数多く展示されていた。

このほかにも、おもしろいデジタル製品が多数並んでいた。開幕に先駆けて開催されたトヨタの「LEXUS」のプレスカンファレンスでは、自律走行車のプロトタイプが登場。車両前方や屋根の上にさまざまなセンサやカメラを装備し、周辺の物体をリアルタイムに認識することで自律走行する仕組みだ。実用化はもう少し先だが、こうした技術の蓄積がクルマの安全性を高めるとともに、新たなクルマとのつき合い方を生み出しそうだ。

パナソニックは、Wi-Fi対応のウェアラブルカメラ「HX-A100」を出品。同様のデザインのウェアラブルカメラは前年も展示していたが、このモデルはコントロール部が別きょう体で腕に固定する仕組みになるなど、より現実的な仕様だった。発売時期や価格は未定だが、そう遠くはなさそうだ。(デジタル&家電ライター/コヤマタカヒロ)

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