戸次重幸  撮影:源賀津己 戸次重幸  撮影:源賀津己

中井貴一が出演だけでなく企画から参加し、ドラマ「相棒」「リーガル・ハイ」などの人気脚本家・古沢良太の書下ろしを、映画監督の行定勲が演出する話題の舞台「趣味の部屋」。魅力的なキャスト5人の一人に名を連ねる戸次重幸に、出演のいきさつや意気込みを聞いた。

『趣味の部屋』チケット情報

舞台、映像問わず幅広く活躍中で、特に昨年は自身の劇団・TEAM NACSの約2ヶ月間に渡る全国公演も経験。大忙しの戸次だが、本作のオファーには「2つ返事で受けさせていただきました!」と喜びいっぱいに語る。

「古沢さん、行定さん含め全員の方と初めて仕事させていただくんですけど、古沢さんがTEAM NACS全体に興味を持ってくれていて、それでオファーをいただいたようです。グループって最高!と思いました(笑)」

同じ1973年生まれの古沢が戸次に書き下ろす役の詳細は未定。作品は、各々の趣味のために一部屋を借りた男たちにある事件が降りかかり、男たちの“楽園”が疑いと諍いの修羅場に……というサスペンスコメディだ。

「古沢さんの作品は、笑いの会話のテンポが非常にいいなという印象。勝手な想像ですけど、役者の裁量に任せるというのではなくて、読んだら既に面白いものを書かれる脚本家さんという気がするので、どういうものを書いてこられるのか楽しみです。コミカルな役なのかシリアスな役なのかまだわからないですけど、コミカルなためにはシリアスな芝居もしなきゃいけないしその逆もあるし、どちらかだけが長けててもダメだと思うんですよね」

共演者は中井貴一、白井晃、川平慈英という大先輩に、フレッシュな紅一点・原幹恵という顔ぶれ。

「男だけの稽古場のむさ苦しさは重々承知してますから(笑)、原さんという一輪の花が稽古場に咲いていることは僕のモチベーションに相当関わりますよ! 先輩方との共演は本当に光栄です。物怖じしててもしょうがないっていうのは上京したときから感じているので、先輩方にも自分からどんどん行く方。『いろいろ教えてください!』ってスタンスで臨みたいと思ってます。新しく人間関係を作れるわけだから、こういう全員初めての座組って大好きなんですよ。楽しみで仕方ないですね」

ちなみに、ゴルフ、ダイビング、銃剣収集、ガンダム鑑賞……と多趣味な戸次の自室は、まさに“趣味の部屋”なのだそう。

「その居心地のいい部屋からなるべく外に出て、30代最後の今年こそは結婚を目指したいです!」

公演は3月22日(金)から4月14日(日)まで東京・PARCO劇場にて。その後、大阪、愛知、福岡でも公演。東京公演のチケットの一般発売は2月9日(土)午前10時より。チケットぴあでは、東京・愛知公演のインターネット先行抽選「プレリザーブ」も実施中。東京公演は1月23日(水)11:00まで、愛知公演は1月20日(日)11:00から1月28日(月)11:00まで受付。

取材・文 武田吏都