1作目から見ている人としては何をいまさらといったところだろうが、まさかそうくるとは思っていなかったのでかなりびっくりしてしまった。

なぜ名前が変わっているのかは宝塚に詳しくない筆者にはわからないが、たしかに宝塚の耽美な世界に「なるほどう」とか「やはり」とかのダジャレっぽい名前はそぐわない気がする。「みつるぎ」だけはそれなりに合っていると思うけど。

この名前変更、キャラクターの見た目の再現度がかなり高いだけに最初はものすごい違和感があったのだが、不思議なもので5分もすると"そういうもの"としてすんなり受け入れることができた。むしろ原作のユーモラスな雰囲気と、宝塚の耽美な世界観をつなぐための潤滑油として、有効に機能している気すらする。この思い切った設定変更を最初に言い出した人は偉い。

 

さて、本編へと戻ろう。

マイルズ・エッジワースはアメリカで活躍する天才検事。しかし、かつて熱血弁護士のフェニックス・ライトとの裁判で敗れたことから姿を消し、旅に出ていた。このあたりの設定は原作に忠実である(舞台は日本ではなくアメリカだが)。

旅先でラリー・バッツ(矢張政志)と再会したマイルズ・エッジワースは飛行機に乗り、カリフォルニアに向けて飛び立ったのだが、飛行機から降り立ってみると、そこは30年前のアメリカであった!