山田直輝(湘南ベルマーレ) (C)J.LEAGUE 山田直輝(湘南ベルマーレ) (C)J.LEAGUE

“四度目の正直”である。湘南ベルマーレがホームで初めてJ1昇格を決めようとしている。

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『明治安田生命J2リーグ』第39節で湘南は勝点1を積み上げれば、優勝と昇格が決まる。2位・アビスパ福岡、3位・V・ファーレン長崎の試合は10月28日(土)開催。両チームが引き分け以下の結果であれば、試合前に湘南の優勝&昇格となる。また福岡か長崎のどちらかが引き分け以下でも、J1復帰が確定。つまり福岡と長崎が勝利し、湘南が敗戦しない限り、歓喜の瞬間を迎えるのだ。

J2優勝&J1昇格を後押しするデータはまだある。

湘南はここまでホームゲームで12勝4分3敗、Shonan BMWスタジアム平塚での敗戦は5か月前の第16節まで遡る。次節の対戦相手のファジアーノ岡山は11位に位置し、直接対決でも7勝2分1敗とリード。サポーターも心待ちにするホームでの昇格決定への期待は高まる一方だが、そこは曺貴裁監督。「『今度ホームで決めよう』と言えば言うほど、選手にあらぬプレッシャーがかかって、がんじがらめになるのは嫌なので、いつも通り準備したい。でもその裏側には『ここで選手たちに味わわせてあげたい』と思っている」とあくまで自然体を貫こうとしている。

湘南のチーム得点王はジネイだが、11ゴールと得点ランキング15位タイである。2列目の菊地俊介が8得点、山田直輝が4得点と、湘南はひとりのエースに依存するチームではない。そもそも54得点はリーグ6位タイと決して多くはない。リーグトップの名古屋グランパスが78得点と言えば、湘南の数字がいかに突出していないかわかるだろう。

湘南は堅守で現在の地位を築いた。31失点はリーグ最少である。前線からの激しいプレス、全員がハードワークを厭わぬ献身的かつ組織的なディフェンスで、38試合中22試合ものシャットアウトゲームを実現している。さらに最終ラインにはアンドレ・バイア、山根視来、岡本拓也、最後尾には主将で守護神の秋元陽太が控える。組織的な守備網をかいくぐってきた相手の攻撃を、最後の最後のところで跳ね返してきたのだ。

岡山戦でも、他の追随を許さない圧倒的な運動量をベースにした“湘南スタイル”で、愚直なまでに勝利を目指すことになるだろう。

もちろん、岡山も引き立て役に甘んじるつもりはさらさらない。前節・ザスパクサツ群馬に勝利し、連敗を4で止めた。湘南イレブンが硬くなるであろう試合の入りでキッチリ主導権を握りたいところ。

『明治安田生命J2リーグ』第39節・湘南×岡山は10月29日(日)・Shonan BMWスタジアム平塚にてキックオフ。当日は『ベルマーレ ハロウィンパーティ』も実施。チケット発売中。