5:プライム会員は維持すべきか? 1日10円をケチるか否か

Amazonでの節約術の最終的な到達地点はやはりここです。かつてAmazonが送料無料ではなかった頃、全商品送料無料で、さらに当日お急ぎ便も使い放題だった「Amazonプライム」。これならば年会費3,900円の価値は十分にあるサービスでしたが、一般会員でも送料無料となった現在はどうでしょうか?

現在、プライム会員のメリットは「当日お急ぎ便(500円)無料」と「お届け日時指定便(350円)無料」、の2点に尽きます。

まず当日お急ぎ便ですが、書籍も、ゲームも、食料品も。思いついたものがその日に手に入るという環境は確かに便利ではあります。Kindleを始めとする電子書籍サービスやゲームのダウンロード販売も開始されていますが、まだまだ波に乗っているとは言いがたい状態です。なにより「ダウンロード版よりもAmazonで売っているパッケージ版の方が値引きされて安い!」というなんとも複雑な状況であるため、やはりお急ぎ便のメリットは未だ高いと言えるでしょう。

続いて日時指定便ですが、こちらはひとり暮らし状況下で効果を発揮するサービスです。不在通知を手にして電話で日時を再指定を繰り返す。という不毛なすれ違いを未然に防ぐことができます。確実に自分が家に居る時間を指定して受け取ることができるため、こちらもメリットの高いサービスであると言えます。

これらを総括すると、やはり現在プライム会員ならばこれを手放すのは得策ではない気がします。消耗品などは急に欲しい! ということが多々あるため、一度その便利さを味わってしまった人は、年間3,900円の節約とは見合わないほど、ストレスが溜まってしまうのではないでしょうか?

一日換算10円ちょっとで快適が手に入るサービス「Amazonプライム」。節約するならばもっと別の所で絞っていくことをおすすめします。

 

6:学生特権! プライムとほぼ同等のサービスを年額1,900円で使える「Amazon Student」を知ってる?

「Amazonプライム」ばかり注目されていますが、学生(大学生・短大生・大学院生)を対象とした「Amazon Student」サービスでもまた、プライムとほぼ同等のサービスが受けられることは知られていません。

こちらは以下のようなメリットがあります。

・プライムと同様に「当日お急ぎ便(500円)無料」と「お届け日時指定便(350円)無料」を利用できる。
・コミック、雑誌を除く本が10%分、Amazonポイントで還元される。
・「Amazon student」会員限定の特典や割引キャンペーン。

など。当日お急ぎ便や日時指定を利用したいだけならば、学生はこちらを利用したほうがお得です。書籍もポイント還元で購入できるため、参考書や資料などを揃えたい場合も書店よりも安価に購入することができます。


いかがでしょうか? 安いというイメージが先行しているAmazonですが、ただ商品が安いだけではなく、さらにお得になるサービス、快適になるサービスも多数用意されています。これらを上手く運用すれば、より安価で、より快適なショッピングを楽しむことができますよ。しかし、くれぐれも買いすぎにはご注意をば。

ガジェット、PC、家電を中心にフリーライターとして活動中。ウレぴあ総研をはじめ、ハピママ*、ギズモード・ジャパン、コタク・ジャパンなどのWebメディア。雑誌・ムックなどの紙媒体などでも幅広く執筆。趣味は「農業」、ライター仲間からは「兼業ライター」と言われることも。