劇団四季『美女と野獣』東京公演千秋楽 劇団四季『美女と野獣』東京公演千秋楽

東京・四季劇場[夏]で上演されていたミュージカル『美女と野獣』が1月27日、千秋楽を迎えた。この東京公演は、2010年7月、同劇場のこけら落とし作品として始まったもの。1995年から1998年に行われた日本初演公演以来、実に12年ぶりの東京での公演で、その初演時の2年4ヵ月という記録を抜き、作品史上最長となる2年6ヵ月のロングランを樹立、のべ72万人超の観客を動員した。

劇団四季『美女と野獣』チケット情報

作品はディズニーが同名アニメを元に製作、ブロードウェイで初演されたもの。きらびやかなセットや衣裳、イリュージョンを駆使した演出で、アニメーションを忠実に再現。日本ではディズニーと劇団四季の提携作品第1弾として登場、その後このタッグでは『ライオンキング』、『アイーダ』と次々話題作を生み出しているが、『美女と野獣』は観劇後の“幸福感”がことに高く、幅広い層に愛されている作品だ。

この日は千秋楽を記念して特別舞台挨拶が実施された。本編終了後、満員の観客が熱い拍手を贈る中、劇中でも人気の高いシーン「ビー・アワ・ゲスト(おもてなし)」に登場するお皿をモチーフにした大きな皿型看板が登場。「美女と野獣 千秋楽 2013.1.27」と書かれたその看板の下で、まずルミエール役の百々義人が「2010年7月に開幕いたしました『美女と野獣』東京公演は、本日千秋楽を迎えました」と報告。「これほど長きにわたり公演を続けてこられましたのもひとえに皆様のあたたかいご支援のたまもの」(ミセス・ポット役、早水小夜子)など、次々と出演者が感謝の言葉を口にする。客席もスタンディングオベーションで拍手を贈り続け、その拍手は10分以上鳴り止まず、この作品への別れを惜しんでいた。

東京公演は千秋楽を迎えたが、この後『美女と野獣』は札幌での公演が決まっている。札幌公演は3月3日(日)に北海道四季劇場で開幕。6月16日(日)公演分まで、現在チケット発売中。