オスカー・レースの先頭に！『アルゴ』が俳優組合賞を受賞

俳優組合賞（SAG＝Screen Actors Guild）のアンサンブル賞に、ベン・アフレック監督の『アルゴ』が輝いた。同作品は1日前に発表されたプロデューサー組合賞（PGA）も受賞している。

SAGは、俳優たちが演技を評価して投票するもので、いわゆる作品賞はなく、その作品のキャスト全体に送られる“アンサンブル賞”が、作品賞にかわるものになる。『アルゴ』のほかに候補に挙がっていたのは、『リンカーン』『世界にひとつのプレイブック』『マリゴールド・ホテルで会いましょう』『レ・ミゼラブル』。映画部門の男優賞に輝いたのは、『リンカーン』のダニエル・ディ＝ルイス。女優賞には『世界にひとつのプレイブック』のジェニファー・ローレンスが選ばれた。助演男優賞は『リンカーン』のトミー・リー・ジョーンズ、助演女優賞は『レ・ミゼラブル』のアン・ハサウェイ。ディ＝ルイスとハサウェイはこのアワードシーズン中、ほとんどを制覇しており、この勢いでオスカーも獲得するものと思われている。

アワードシーズン前半には決して優勢と思われていなかった『アルゴ』だが、今月なかばのゴールデン・グローブ、批評家チョイスムービーアワードで作品賞、監督賞を獲得したのをきっかけにリバウンド。ここに来て、オスカーの兆候を最もよく反映するPGAとSAGを受賞したことで、フロントランナーの地位を確立した形だ。

文：猿渡由紀

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