「たいしたことではないのですが、元カノは俺の車で移動したときに必ず『ありがとう』と言ってからドアを開けていました。

それで、俺も元カノの車に乗ったときは同じようにお礼を言っていて、今の彼女にも自然とそうしています。でも、彼女は何も言わないんですよね。

初デート、俺の車で食事に行ったとき、『楽しみだね』だけでドアを開けて降りていくのを見て少し驚いたのですが、言わない人もいるよなと気持ちを切り替えました。

でも、『ありがとう』といつも言っていた元カノの顔がどうしても浮かんでしまって……。それからも、俺の運転に彼女がお礼を言うことはありません。

こんな小さいことでお礼を言わないことをいちいち気にするのは、器が小さいしダメだとわかっています。

長距離のドライブなどは俺の車を使うことにきちんとお礼を言ってくれるし、運転も気遣ってくれるし、彼女が冷たいとはまったく思いません。

たまたま元カノとはこういう細かい部分での考え方が一致しただけなのだろうなと割り切っています」(36歳/セールス)

男性自身が感じているように、どんな場面で相手への感謝を伝えるかは、その人の価値観によって違います。

男性が思うタイミングでお礼がなかったとしても、ほかのときにしっかり感謝の言葉があるのなら、そちらを受け止めることも肝心です。

ともすれば“悪い比較”になりそうな場面ですが、深く考えすぎるのも良くないといえますね。