『アーティスト』

国内外で、2012年をふりかえる各映画賞やランキングが続々と発表されているが、「鑑賞後の評価」ではなく、「気になってたけど、つい見のがしてしまった!」映画について投票してもらうという一風変わったランキング企画“見のがシネマランキング”を、ぴあとJ:COM オン デマンドが実施。このほど、その結果が発表となった。

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見事1位を獲得したのは、第84回アカデミー賞での最多5部門受賞が話題となった『アーティスト』。いまの時代にあえて白黒・サイレントで制作された本作は、各国の映画賞で注目を集めただけでなくアカデミー賞をも席巻したということで大きな話題となった作品。日本での公開は、アカデミー賞での盛り上がりからすこし間を置いた春だったことや、公開規模も決して大きくはなかったため「気にはなっていたけどつい見のがした」という声が多く集まる結果となった。

2位は、『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』等の良作で知られるスティーブン・ダルドリー監督がベストセラー小説を映画化した『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』。3位は、リドリー・スコット監督の新作『プロメテウス』。どちらも、「チラシや予告編のインパクトが大きかった」ことやテーマ・内容についてのクチコミや議論が盛り上がった作品だったことで「印象に残った映画」として未鑑賞の人の記憶にも残ったようだ。

その他、4位以下も“ブームになるほどの大ヒットではないが、映画ファンやエンタメファンの間で話題にあがった”作品がランクイン。興行成績や満足度点数順等ともまた異なった、独自のふり返りができる興味深い結果となっている。劇場公開では見のがした、という場合、最近はDVDやブルーレイだけでなくVOD(ビデオ・オン・デマンド)で、という手段も充実しており手軽に自宅で映画を楽しむ機会が増えている。この機会にぜひ、鑑賞してみてはどうだろう。

『アーティスト』
『プロメテウス』
ほか J:COM オン デマンド にて配信中