『Workers ワーカーズ』(C)日本労働者協同組合(ワーカーズコープ) 連合会センター事業団

「ぴあ」調査による2月1日、2日公開の映画・満足度ランキングは、“小さな共生社会”をつくり新しい働き方を模索する人々に焦点をあてたドキュメンタリー『Workers ワーカーズ』がトップに輝いた。2位に解散の危機にある村民アマチュア・オーケストラを救おうと奔走する高校生の姿を描いたヒューマンドラマ『リトル・マエストラ』が、3位にジュディ・デンチら英国の名優たちが出演した『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』が入った。

上位作品の画像

1位の『Workers ワーカーズ』は、東京都墨田区で行なわれている新しい共同体の形を志す“協同組合ワーカーズコープ”の取り組みを記録した作品。観客からは「日々の生活や生きることの意味、価値ということを改めて考えさせられる作品だった」「地域で支え合い協同で働くという形が具体的に映像で表されているところがよい」「金儲け主義に蝕まれ、病んだ現代社会への静かな告発のようであった」「これまでの自分の価値観が揺らいだ」などの声が寄せられ、20代から80代までと幅広い世代から支持を集めた。

2位の『リトル・マエストラ』は、過疎化の進む港町を舞台にアマチュア・オーケストラと、ひとりの高校生がコンクールを目指す姿を描いた人間ドラマ。出口調査では「聴いたことのある曲が多くて、感動的なストーリーに涙がこぼれた!」「地元愛が伝わってきて胸を打たれた」「変わっていく主人公の姿が印象的で、楽譜をあるものに例えた言葉が胸に残った」「登場人物それぞれの背景がしっかりと描かれていて、みんなを応援したくなった」など好評が寄せられた。

(本ランキングは、2013年2月1日(金)、2日(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)