苦節20年！「インフル・花粉症・消臭」に効くと噂のウィルスブロッカー開発秘話（5/5）

インフルエンザが猛威を振るっているこの冬、注目したい商品が「ウィルスブロッカー」。首からぶらさげるだけで、1立方メートルの範囲を除菌・消臭してくれるという。開発者はなんと72歳で苦節20年！執着と執念の持久戦で生まれたこの商品の開発秘話に迫ります。

10年近く試行錯誤した後、ちゃんとしたデータが出てきはじめた

二酸化塩素の効果分析データ４
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結局、10年足らずの雌伏の時を経て、事業を復活させてしまう。生命会社のノベルティグッズとして、二酸化塩素を利用した消臭パッドを買い取ってもらった。その後には、前ページにある写真のような「二酸化塩素を噴霧する、消臭のための機械」などを作っては介護施設に納品するなど、地味に事業を続けることになる。しかし、10万円かけて作った機械を1万円でリースするなど、なかなか採算は取れないままの期間が続いた。

転機になったのは'06年の頃、個人で二酸化塩素を扱う製品を試作しているだけでは、効果はわかっていてもデータとしてまとまった説得力は出せなかった。けれども、その時期から「ほんとにちゃんとしたデータが出てきはじめた」のだという。そこから「本物を扱っている気がしはじめた」と、研究も製品もどんどん進化して現在に至ったそうだ。

奥様の道江さんと

和氣さんが個人で研究をしている時期に知り合って結婚、現在は社長として事業を支えている奥様の道江さんは次のように言った。「出会った時も研究に邁進していました。いまと同じ（笑）。今回の製品が話題になってからは、事業の相談ばかりで夫婦の会話なんてないですが、それも主人らしいと思います」

絶対やめようと思いながらもやめられずにしがみついた、その渦中で生まれた製品であり、不思議な執念の産物だったようである。

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