スマートフォン連携などを強化した「LaVie M」と「VALUESTAR W」

NECパーソナルコンピュータは、ノートPC「LaVie」とデスクトップPC「VALUESTAR」の春モデルを2月7日に発売する。Windows 8を搭載し、ラインアップを一新した冬モデルの性能を継承しつつ、最新のオフィスソフト「Microsoft Office 2013」を加えた9タイプ43モデルを発売する。また、AV機能が充実したPCでは、スマートフォン連携を強化している。

●ノートPC「LaVie」の新ラインアップ

ノートPCの「LaVie」シリーズは、15.6型の「LaVie L」「LaVie S」「LaVie E」、13.3型の「LaVie M」の4タイプ、そしてウルトラブック「LaVie X」「LaVie X」を一新した。OSにWindows RTを搭載したコンバーチブルモデル「LaVie Y」と、タッチ操作の初心者向けにサポートサービスを強化した「LaVie とことんサポートPC」は、冬モデルの販売を継続する。

春モデルには、「Microsoft Office 2013」の特徴であるSkyDriveとの連携、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での共有機能や、新しいユーザーインターフェースをわかりやすく解説する「動画ナビ Office編」と「ソフト&サポートナビゲーター」を搭載。新しい「Office」に初めて触れる人でも簡単に扱える環境を整えた。

光学ドライブを搭載する高性能モバイルノートPC「LaVie M」は、「Microsoft Office Home and Business 2013」を搭載。小さなキズを自然修復するスクラッチリペア性能をもつきょう体や、モバイルモデルながら10キーを備える高品位のスペック、三つのカラーバリエーションなどは冬モデルから受け継いでいる。

実勢価格は、CPUにCore i7搭載しBDXL対応のブルーレイディスク(BD)ドライブを備える「LM750/LS」が15万円前後、Core i5搭載でDVDスーパーマルチドライブを備える「LM550/LS」が12万5000円前後の見込み。本体サイズは、いずれも約幅328.5×奥行き225.9×高さ26.8mmで、重さは約1.9kg。

重さ875g、13.3型クラスのウルトラブックで「世界最軽量」をうたう「LaVie Z」は、昨年12月発売の冬モデルとラインアップは同じ。Core i7に256GBのSSDを搭載する上位機種「LZ750/LS」とCore i5と128GBのSSDを組み合わせたスタンダード機種「LZ550/LS」の2モデルを揃えた。本体サイズは、どちらも約幅313×奥行き209×高さ14.9mmで、バッテリ駆動は8.1時間。実勢価格は「LZ750/LS」が16円5000前後、「LZ550/LS」が13万500円前後の見込み。

A4クラスのウルトラブックでは最も薄いという12.8mmというきょう体に、15.6型のフルHD液晶を搭載する「LaVie X」は2モデル。どちらも約幅375×奥行き255×高さ12.8mm、重量は約1.6kgで、実勢価格は256GBのSSDを搭載する「LX850/LS」が17円5000前後、128GBのSSDモデル「LX750/LS」が16万円前後の見込み。なお、ウルトラブックの「LaVie Z」「LaVie X」には光学ドライブがない。

高性能なAV機能をもち、15.6型ワイド液晶を備えるノートPC「LaVie L」シリーズからは、「LL750/LS」を発売。Thunderboltポートやヤマハ製の高性能スピーカー/ウーファーなどは、前モデルを踏襲する。前モデルにあった5点マルチタッチパネルをあえて採用せず、価格を抑えた。バッテリの駆動時間は、約5.1時間に強化している。サイズは、約幅382×奥行き270×高さ33.2mmで、重さは約3.1kg。クリスタルブラック、クリスタルレッド、クリスタルホワイト、クリスタルゴールドの4色で展開する。

15.6型ワイドの液晶を備えた主力のスタンダードノートPC「LaVie S」は、3モデル。Core i5とBDドライブを搭載する「LS550/LS」は、実勢価格が14万円前後、Core i3にBDドライブを組み合わせた「LS350/LS」が12万円前後、Celeron 1000MとDVDスーパーマルチドライブ搭載の「LS150/LS」が10万円前後の見込み。「LS550/LS」は、約幅379×奥行き258×高さ31.1mmで、重さは約2.7kg。「LS350/LS」と「LS150/LS」は約幅379×奥行き258×高さ29.5mmで、約2.4kg。

ライトユーザーに必要な基本機能のみに絞り、価格をぐっと抑えた「LaVie E」にも「Office」を搭載。実勢価格は「Office Home and Business 2013」をプリインストールした「LE150/L2」が9万円前後、「Office Personal 2013」の「LE150/L1」が8万7000円前後の見込み。サイズはともに約幅375×奥行き245×高さ34.5mmで、重さは約2.5kgだ。両モデルとも、DVDスーパーマルチドライブを備える。

●「Office」搭載に加えてスマートフォンアプリとの連携が充実

デスクトップPCは、23型ディスプレイの一体型「VALUESTAR W」、21.5型ディスプレイでデジタル3波対応の「VALUESTAR N」、スリムなタワー型PC「VALUESTAR L」の3タイプ。

春モデルの発売に合わせて、AV機能を搭載する「VALUESTAR W」「VALUESTAR N」やAV機能を備えたノートPC向けに、iOSやAndroidスマートフォンが多機能リモコンになる「Smartリモコン」アプリを刷新。「つぶやきメーター」「Twitterによる録画予約」機能が加わった。新機能では、放送日時や放送局を絞り込んで予約したり、スマートフォンの画面からPC画面と同様に放送番組ごとのツイートなどを閲覧したりできる。

「VALUESTAR」のフラッグシップモデル「VALUESTAR W」は、23型液晶一体型の本体に地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタル放送対応チューナーを搭載。3D映像対応の高性能液晶を備えた「VW970/LS」とフルHD液晶の「VW770/LS」をラインアップする。実勢価格は「VW970/LS」が23万5000円前後、「VW770/LS」が21万5000円前後の見込み。ともに視野角の広いIPS方式の液晶やヤマハ製の内蔵スピーカーなど、高いAV性能を備える。サイズは約幅560×奥行き237×高さ447mmで、重さは約16.2kg。

21.5型ワイドのフルHD液晶一体型のデスクトップPC「VALUESTAR N」は、「VN770/LS」「VN570/LS」「VN370/LS」の3モデルを発売する。「VN770/LS」「VN570/LS」はデジタル3波対応チューナーを2基、「VN370/LS」は1基を搭載する。パッドつきのリモコンが付属し、手軽にテレビ番組が楽しめる。

実勢価格は、2基のチューナーとBDドライブを備える「VN770/LS」が19万5000円前後、「VN570/LS」が16万円前後、1基のチューナーとDVDスーパーマルチドライブを備える「VN370/LS」が12万5000円前後の見込み。サイズは、いずれも約幅534×奥行き225×高さ440mmで、重さは「VN770/LS」が約10.4kg、「VN570/LS」が約10.1kg、「VN370/LS」が約9.6kg。

タワー型デスクトップPC「VALUESTAR L」も、二つの新モデルで性能を強化した。実勢価格は、BDドライブと3TBの大容量HDDを搭載する「VL750/LS」が21万円前後、DVDスーパーマルチドライブ搭載でHDD容量500GBの「VL150/LS」は10万5000円前後の見込み。システムメモリに高速規格対応の「DDR3 1600MHz」を採用し、レスポンス速度が向上した。

サイズは約幅98×奥行き401×高さ343mmで、重さは「VL750/LS」が約9.0kg、「VL150/LS」が約8.4kg。「VL750/LS」に付属する液晶ディスプレイは、約幅546×奥行き222×高さ379mmで約5.2kg、「VL150/LS」のディスプレイは約幅440×奥行き210×高さ348mmで約4.4kg。