『クラウド アトラス』で6役を演じたトム・ハンクス

『マトリックス』三部作のラナ&アンディ・ウォシャウスキーと、『パフューム ある人殺しの物語』のトム・ティクヴァが共同で監督を務める映画『クラウド アトラス』は、俳優たちが異なる時代の異なる役を複数演じているが、このほどトム・ハンクスが本作で演じた6人の登場人物の画像が一挙に公開された。

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本作は、過去と現在と未来で起こる様々な物語を交錯・連鎖させながら、人間はなぜ同じ罪を繰り返すのか? その罪は次の時代へどのような影響を与えるのか? を問いかけ、すべて人生は繋がり、連関していることを描き出す作品で、ハンクスをはじめ、ハル・ベリー、スーザン・サランドン、ジム・ブロードベント、ヒュー・グラント、ヒューゴ・ウィービングら豪華なキャストを迎えて、19世紀から24世紀までに起こった6つのエピソードを描く。

ハンクスはこれまでも様々な人物を演じ、2度オスカーを手にした名優だが、本作では1本の映画で1849年を生きる金の亡者のドクター・ヘンリーグースをはじめ、安ホテルの支配人、原子力発電所の研究者、下品で暴力的な作家、コメディ映画の主演俳優、平和を望むヤギ飼いを演じた。ハンクスは「どのキャラクターに関しても3日くらいかけてメイクテストと衣装合わせをやった。ひとつのキャラクターに対し、6つか7つのバージョンが用意されていて、パーツを取捨選択してゆっくりとそのキャラクターを創っていったんだ。それが終わると鏡に映るのはまるで別人! あれは特別な楽しみだった」と振り返る。

ちなみにラナ・ウォシャウスキー監督は「この映画で、トム・ハンクスが見せる演技の幅と内容は、それまでのトム・ハンクスでは決してみられなかったものよ」と語っており、本作ではハンクスの新たな一面を楽しむことができそうだ。

『クラウド アトラス』


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