(左から)中谷美紀、堺雅人と女優犬のイチ

俳優の堺雅人、女優の中谷美紀が6日、都内で開催された映画『ひまわりと子犬の7日間』の完成披露試写会に共演するでんでん、若林正恭(オードリー)、吉行和子、近藤里沙(子役)、藤本哉汰(子役)、平松恵美子監督とともに出席した。撮影中、スタジオが停電に見舞われたといい、中谷は「暗闇で堺さんがお弁当を食べていて、ドキドキしました。まるでホラー映画みたい」と当時のエピソードを明かしていた。

その他の写真

本作は実話をベースに、動物管理所に保護された犬の親子と、1匹でも多くの犬の命を救うべく新しい飼い主探しに奔走する職員たちの姿を描いた感動作。主演を務める堺は「心がポカポカ温まっていただければ」とアピールし、ひまわりを演じる“女優犬”のイチについて「監督から『大竹しのぶさん級の女優さん』と聞いていたが、僕もそうだと思います。とにかくイチが頑張っていて、きっとくぎづけになるはず」と絶賛していた。

本作で映画デビューを飾った若林は、「犬は苦手でしたが、犬が飛びかかってくるシーンがあるので、慣れるように努力した。でも本編でカットされていて…」と苦笑い。平松監督は「犬がうまく飛びかかってくれなくて。だからカットじゃなくて、撮るのをあきらめたんです」とフォローしていた。

保健所の先輩職員を演じるでんでんは「私は福岡出身で、同じ九州だからと甘く見ていた。(宮崎出身の)堺さんから『そこ、イントネーションが違います』ってよく注意された」と劇中の宮崎弁に苦労した様子。吉行も「“先生”の目の前で演技するのは、ちょっとイヤでした(笑)」と堺との共演を振り返った。また、堺演じる主人公の子どもを演じる子役たちは「とてもお芝居の勉強になった」(近藤)、「僕も将来、堺さんみたいな俳優さんになりたい」(藤本)と“父親”にほれぼれしていた。

『ひまわりと子犬の7日間』

取材・文・写真:内田 涼