すると「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」という項目があります。この2つがLINEのキモとなる設定です。

まず「友だち自動追加」ですが、これがオンになっていると、「自分のアドレス帳に登録してある友だちの中で、LINEを使っている人を自動的に友だちリストに追加」されることになります。

アドレス帳の中でLINEを使っている友だちを手っ取り早く見つけて片っ端から登録したい場合は便利な機能なのですが、逆にいうと選んで登録することができないので、「アドレス帳にうっかり嫌な人の連絡先が残っていた場合もつながってしまう」危険性があるのです。

たとえば上司や先輩、消すのを忘れていた昔の恋人の連絡先……これらがアドレス帳に入っていて「友だち自動追加」をオンにしている場合、相手がLINEを始めた段階で勝手にリストに追加されてしまいますので、アドレス帳から連絡先自体を消すか、または「友だち自動追加」をオフにしてしまいましょう。

次に「友だちへの追加を許可」ですが、これがオンになっていると、「あなたの電話番号をアドレス帳に登録しているLINEユーザーの友だちリストに、あなたが自動で追加される」ことになります。

つまり、先ほどと同じで、上司や先輩、元恋人などがあなたの連絡先をアドレス帳に登録している場合、うっかりつながってしまう可能性があるわけです。しかもこっちはあなたがアドレス帳に相手を登録していなくても関係ないので、さらにやっかいです。

問題はこれだけではありません。実は、これらをオンにしておいた場合、まったく知らない人とつながってしまう可能性もあるのです。

というのは、あなたの昔の知り合いであるAさんが、知らない間に携帯電話を解約していた場合、その電話番号は別の人に割り当てられることがあるからです。しかし、LINEは"電話番号がそれぞれの端末に登録されているかどうか"でしか判断しないため、あなたがAさんだと思って話しかけた相手がまったく別人であるというケースが考えられなくもないのです。これはちょっと怖いですよね……。

といった感じに、「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」はどちらも広く手軽に友だちを探すのには役立ちますが、それ以外のメリットはありません。早々にオフにしておくのがいいでしょう。