人が死に直面したとき「走馬灯」のように思い出が頭を駆け巡るといわれています。元来、「走馬灯」とは「回り灯籠」ともいわれ、お盆などで見かける影絵がゆっくりと回る仕掛け灯籠のことをいいます。江戸中期に夏の夜の娯楽として人々に親しまれていました。

それがいつしか、死の直前にこれまでの思い出が次々と回るように思い出すことから、走馬灯にたとえて「走馬灯体験」と言うようになったそうです。

あまりそのような体験はしたくないですが、今回紹介するiOS専用アプリはそんな(?)走馬灯のような感覚を身近に体験出来るアプリとなっています。
 

ニューヨークのブルックリンに本拠地を置くシーザー・クリヤマ氏が開発したアプリが、この『1 Second Everyday App』。1日1秒の動画をつなぎ合わせ、1年かけて365秒(6分5秒)の動画を作ることができるアプリとなっています。

そんな動画を作ってどうするのか?と、お思いの方もいらっしゃると思います。実は開発者のクリヤマ氏自身が1日1秒ずつ、「30歳の誕生日」から「31歳の誕生日の前日」までの365日をつなぎ合わせた動画がネットで公開されています。その動画をご覧になって頂ければ「1日1秒のライフログ」の魅力を知ってもらえるのではないでしょうか。iPhoneをお持ちの方であれば、このアプリだけでこのような動画を作ることができますよ。

1 Second Everyday
Cesar Kuriyama
価格: 85円
posted with sticky on 2013.2.12

動画を見るだけで、クリヤマ氏の住むニューヨークの街並みや30歳の彼に起こった出来事を一緒に疑似体験することができます。日記に書けば何の変哲もないような日常が「1日1秒」という動画のライフログにすることで、こんなにはかなくも愛おしい1年として記録することができます。こちらのアプリ、クラウドファンディングKickstarterにて開発資金の募集を行い、先月リリースされたばかりのアプリとなります。Andoroid版は現在開発中とのこと。

さて、気になるアプリの使い方ですが、とてもシンプルで直感的に使える設計となっています。