マカフィーは、2月12日、「2013年版 恋愛、人間関係、テクノロジーに関する調査」の結果を発表した。

調査は、2012年12月14~30日に米国の18~54歳の成人1182人を対象にインターネットで実施。恋人と個人情報を共有することのリスクを検証し、別れた後、インターネット上にプライバシーを漏えいされるケースについて調べた。

米国人の94%が恋人と共有した自分の情報や露出の高い写真が安全だと確信している一方で、成人の13%が無断でプライベートなコンテンツを他人に公開された経験があることがわかった。さらに、恋人と別れた人の10人に1人が、元恋人のわいせつな写真をインターネット上に公開すると脅した経験があり、脅迫のうち約60%は実行に移されていた。

元恋人の個人情報を漏えいするきっかけは、嘘をつかれた(45%)、浮気された(41%)、別れた(27%)、結婚をキャンセルされた(14%)、他の人と一緒に写っている写真がSNSなどに掲載されていた(13%)など。約4分の1の対象者が、親密なコンテンツを送ったことを別れた後に後悔しており、32%がプライベートなコンテンツをすべて削除するよう元恋人に依頼したことがある。

こうしたリスクにもかかわらず、対象者の36%がバレンタインデーに電子メール、メッセージ、ソーシャルメディアなどで性的またはロマンチックな写真を送ることを予定しており、この傾向は女性(29%)よりも男性(43%)に顕著。一方で、ネット上に写真を公開すると脅されるケースは、男性が12%で女性の8%に比べて多く、実行に移された経験も男性が63%で、女性の50%よりも多かった。

対象者の56%以上が、大切な人のソーシャルメディアページや銀行口座をチェックしたことを認め、49%が恋人の電子メールを調べるためにログインした。恋人に探りを入れる人は女性よりも男性の割合が高く、恋人、元恋人、恋人の元恋人をFacebookやTwitter上で追跡していると回答したのは、女性が37%、男性は46%だった。

恋人たちの間では、銀行口座番号(63%)、健康保険証番号(61%)、電子メールアカウント(60%)、社会保障番号(57%)、パスワード(54%)などの情報が共有されている。インターネット上にコンテンツが流出した経験のある人のうち約15%が、情報の回収や恥ずかしい写真をウェブサイトから削除するために、弁護士を雇って訴訟を起こしたほか、4分の1の調査対象者が、流出したコンテンツを回収するためにデータを漏えいさせた人の電子メールに侵入した経験がある。

スマートフォン所有者の約3分の2が、銀行口座情報、パスワード、クレジットカード番号、露出度の高い写真などのパーソナル情報を自分のモバイルデバイスに保存している一方で、デバイスをパスワードで保護している人は、わずか40%だった。このギャップが情報漏えいに大きく影響している。恋人にパスワードを教えることはたあいないことに思えるが、別れた元恋人に仕返しされる状況を引き起こしたり、誰もが閲覧できる公開プラットフォームに個人情報が掲載されたりすれる危険が伴う。こうした危険をひとり一人認識し、個人情報の安全が確保されるよう手を講じておかなければならない。