「面白い映画や、その企画を面白く作りたいと思っている人たちに、人って集まってくるんじゃないかなと思うんです。特に、アニメーション映画は、基本的にひとりでは作れない。この人と作品を作れたら楽しいとか、この映画を作るためにはこの人の力が絶対に必要なんだとか、みんなで作る楽しさが大事なんだと思います。アニメーション映画に係わる人の力と可能性って、本当に凄いんですよ。計り知れない。僕も常に勉強をさせてもらい、刺激を感じています。

その中でも、そうですね、敢えて、いま誰に刺激を受けているかというと、それは本当に沢山いるんですが、まずは誰よりも細田監督ですね。細田監督の世界を見る視点と肯定力、そしてチャレンジ精神には、いつも驚かされています。また、同じプロデューサーとしては、『009 RE:CYBORG』の石井朋彦さんや『かぐや姫の物語』の西村義明さん、また『告白』の川村元気さんに、『へルタースケルター』の宇田充さんなど。たまにご飯を食べたり、いろいろと映画や、個人的な家庭のことなどについても語り合ったりしていますよ(笑)。」

人と人で繋がれ、人と人を繋いでいくアニメーション。話題作が多数登場する今年も、アニメーションはさまざまな人に影響を与え、ムーブメントに繋がっていきそうだ。