火加減は中火から弱火がベスト。キャベツも付いているので、一緒に焼いてもいい。脂が溶けたら、肉を焼く。薄くスライスしてあるので、さっと焼くのが一番旨い。専用のダレが4種類あるので、好みのものを選ぶ。

ただし、ハツモトはよく焼こう。一瞬シナチクかと思ったが、馬の大動脈だ。この部位は、ある程度しっかり焼いた方がコリコリとした食感が楽しめる。姿が似ているだけに、シナチクと同じような食感だった。

低脂肪が売りとはいえ、流石にバラ肉は脂を含んでいる。ジンギスカン鍋で焼くとほどよく脂が落ち、さっぱりと賞味できる。ダイエット中の女性でも馬肉なら、気兼ねなく食べられそうだ。

「ジンギスカン風に食べるなら、玉ねぎがほしいよなあ」と思った貴方、ご安心あれ。玉ねぎが入った野菜盛りの単品もある。野菜盛りとビールを頼めば、ススキノで味わったジンギスカン風にいただけるはずだ。

白飯も付いているが、カレーも一緒に頼みたい。肉はもちろん馬肉。肉をカットした際に出るすじ肉を店の厨房で2時間ほど煮込み、カレーを仕込んでいるそうだ。

牛すじは煮込むとトロトロになるが、馬のすじにはその食感がないような気がした。馬肉はすじにも脂が少ないのかもしれない。

秋冬限定で「わんこしゃぶしゃぶ食べ放題」もスタートした。脂が少ない馬肉をしゃぶしゃぶにすればよりヘルシーに味わえそうだ。

西新宿7丁目店は、ランチも営業しており、馬焼肉定食(800円)の他、ハンバーグ定食(550円)もある。ハンバーグも、もちろん馬肉100%。1個200グラム。ハンバーグが2個付くセット(850円)もある。

牛肉や豚肉のハンバーグならとても2個は食べられそうにないが、馬肉はあっさりしているのでWハンバーグを頼む人も多いそうだ。

ダイエット中のあの子もこの子も、ダイエットなんか気にしていない貴殿も、馬太郎に全員集合!

馬焼肉酒場 全員集合それゆけ馬太郎西新宿7丁目店
東京都新宿区西新宿7-10-12 ダイハンビルデンス 3F
電話/03-5332-6613
営業/11時半~15時、17時~23時半(LO23時)
定休日/無休
同店の他、浦安店、祐天寺店、門前仲町店、代々木店もある。ただし、夜しか営業していない店もあるので要確認

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。

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