屋号が気になっていた店がある。「全員集合」のフレーズも好きだし、「それゆけ」も威勢がよくていい。駆け出したくなる気持ちを抑えつつ、西新宿7丁目にある「馬焼肉酒場 全員集合それゆけ馬太郎」へ向かった。

馬肉を食べると力がつきそうだが、意外にも馬肉は低カロリー。牛肉の3分の1で、豚肉の2分の1しかない。実は馬肉は低脂肪、高タンパクで、鉄分が豊富なのだ。

手元にある資料によれば、馬肉を食べると身体が温まり、冷え性の女性に薬効があるという。身体にいいことずくめで、その上旨くて、安いのが馬肉の特徴であり、魅力でもある。

しかもそれゆけ馬太郎は馬肉の焼肉食べ放題。男性は1,999円。女性は1,799円で食べ放題。食べ放題の「わんこ焼肉」をオーダーすると、この皿が登場する。

奥左からロース、バラ(共に100グラム)、手前左からハツ、ハツモト(共に30グラム)

ロース、バラ(共に100グラム)、手前左からハツ、ハツモト(共に30グラム)。

焼肉に馬肉を提供する店はほかにもあるが、この店ではジンギスカン鍋で焼くスタイル。それゆけ馬太郎を経営する会社の社長が北海道かどこかでジンギスカンを味わった際、「これだ!」とひらめき、ジンギスカン鍋を選んだのだそうな。

ちなみに、屋号の考案者も社長らしい。ドリフターズ世代なのかも。

この会社は馬肉の卸が本業だ。カナダなどから空輸や船便で馬肉が届く。それを馬肉専門店に卸していたことから、それゆけ馬太郎をオープンした。

卸が生業なので、鮮度がいい馬肉を廉価に提供できるというわけだ。しかもいろいろな部位を扱っている。今回紹介するのは焼肉だが、馬肉の刺身も食べさせてくれる。

さて。テーブルに馬肉が届いたら、ジンギスカンを食べる要領で脂を鍋に載せる。脂はもちろん馬の脂身。