左から、加藤和樹、石田晴香 左から、加藤和樹、石田晴香

2月11日、都内某所にニコニコミュージカル第10弾『音樂劇 千本桜』の出演者・スタッフ一同が集まり、顔合わせが行われた。今回の作品は、2011年9月にニコニコ動画で公開されてから、2013年1月で500万再生数を超えた、初音ミクの歌う「千本桜」(作詞・作曲:黒うさP/イラスト:一斗まる)を舞台化。ボカロ楽曲における再生回数の最短レコードを更新し続けるだけでなく、カラオケや着メロで1位を獲得するなど、10~20代を中心に圧倒的に支持されている、この楽曲を原作に、黒うさP・一斗まるの作り上げた世界観をそのままに、舞台用に脚色する。

『音樂劇 千本桜』チケット情報

キャストがほぼ全員が揃ったのはこの日が初めて。顔合わせは「青音海斗」役を演じる、主演の加藤和樹から順に紹介。加藤は「今回はボカロ楽曲の舞台化ということで、僕も分からないことが多いので、みんなで助け合って、お互い高め合っていく舞台が創れればいいなと思っています」と挨拶した。次に紹介されたのは「初音未来」役を演じるAKB48の石田晴香。「舞台に出演して、演技をするというのは、実は今回が初めてです。そのため緊張していますが、皆さんにたくさん意見等を頂いて、いいものを創り上げていけたらと思っています」とコメント。

出演者の紹介の次は、スタッフの紹介。演出の茅野イサムは「最後までみんなで頑張って、いいものを作り上げましょう!よろしくお願いします!」と気合のコメント。そして、片岡義朗プロデューサーからは改めて『音樂劇 千本桜』の企画背景が語られた。「原作者のひとり、一斗まるさんは、3月11日の東日本大震災を境に少しでも日本を元気づけられる作品にしたいと思い、日本への愛国心をめいっぱい詰め込んだイラストを描いたと聞いています。だから今回の舞台化にあたっても、国が荒れ果てたとしても、日本には華やかな、桜が咲く華やかな街並があるんだということが伝わるように描きたいと思いました。この作品の登場人物達にはこの国をどうにかしたいという気持ちがにあります」と意気込みを語った。

顔合わせの後は、初めて、台本の読み合わせが行われ、最初とは思えぬ息の合った台詞のかけあいを披露。今回の舞台では、ボカロ楽曲「千本桜」以外にも今回の舞台用に作曲されたオリジナル楽曲や、殺陣も披露する予定だ。

舞台は3月13日(水)より、東京銀座・博品館劇場にて。チケット発売中。

ニコニコミュージカルとは……
「ニコニコミュージカル」は、ドワンゴが主催・企画制作を行うミュージカル。これまで劇場でしか観ることができなかった公演を、コメント付きで楽しめる動画サービス「niconico」で生放送を行う。また、タイムシフト機能で別時間に視聴することも可能だ。実際に劇場で観劇することができる「リアルチケット」と、ネットで公演を楽しむ「ネットチケット」の2種類を発売している。