(左から)伊藤淳史、小出恵介、内村光良監督

お笑いコンビ“ウッチャンナンチャン”の内村光良が2度目のメガホンを執った『ボクたちの交換日記』が完成し18日、東京・新宿ピカデリーでプレミア上映会が開催。上映を前に、内村監督をはじめ、ダブル主演を飾る伊藤淳史と小出恵介、共演する木村文乃、川口春奈、ムロツヨシ、原作者の鈴木おさむが舞台あいさつに立った。

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脚本と主演を兼ねた『ピーナッツ』以来約7年ぶりの監督に挑んだ内村が、若き芸人たちの青春を描いた小説『芸人交換日記~イエローハーツの物語~』を、脚本も手がけて実写映画化。伊藤&小出が12年もの間鳴かず飛ばずのお笑いコンビ“房総スイマーズ”を演じ、彼らが交換日記を通して、本音をぶつけ合う姿を描いた。

内村監督は「僕自身がお笑いの世界に生きているので、その裏側を切り取るのは躊躇があった。作りながら、お笑いをやめていった若い子たちをたくさん思い出した」と“本業”ならではの悩みを告白。それでも原作者の鈴木が「これまで芸人を描いた映画は、どこかウソくさい部分もあったが、今回はとてもリアル。(映画に登場する)コントのクオリティも高いし、いい作品に仕上げていただいた」と感謝の意を表すと、安どの表情を浮かべていた。

それだけに、芸人を演じる伊藤と小出に対する演出にも力が入り「ネタのシーンでは監督、鬼でした! こだわりと執念、粘りを感じました」(小出)、「芸人さんを演じるのは、プレッシャーや不安もあった。ネタは2か月くらい練習しました」(伊藤)。実際の若手お笑いライブに二人が“飛び入り参加”したこともあるといい、内村監督は「そこでスベり倒して(笑)。でもその後は、食らいついて自主練もしてくれた」とダブル主演の奮闘を述懐。特に小出に対しては「カッコ良さを封じるのに苦労した。私が女だったら、1回は抱かれていたはず(笑)」と惚れ惚れしていた。

『ボクたちの交換日記』
3月23日(土)新宿ピカデリーほか全国公開