日独2つのオーケストラでコンマスを務める俊英、日下紗矢子。デビューCDとリサイタルでバッハに挑む

2013.2.20 11:25配信
日下紗矢子 日下紗矢子

2008年からドイツの名門オーケストラ、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団のコンサートマスターを務め、今春からには読売日本交響楽団のコンサートマスターにも就任する日下紗矢子。日独を股に掛けて飛躍を続ける俊英ヴァイオリニストが、3月に待望のメジャーデビューアルバム『RETURN TO BACH』をリリースし、記念リサイタルを開催する。

「日下紗矢子『RETURN TO BACH』リリース記念ヴァイオリン・リサイタル」の公演情報

メジャーデビューアルバムに日下紗矢子が選んだのは「ここ何年か勉強している作品の中で、いま一番聴いて欲しい」と語るバッハだ。「シャコンヌ」「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ」「ヴァイオリン協奏曲第2番」「アリオーソ」「G線上のアリア」など、無伴奏、デュオ、コンチェルトの名曲をバランスよく収録。長年海外で切磋琢磨を続け、ソリスト、室内楽奏者、オーケストラ奏者として高い評価を得てきた彼女の音楽性の幅広さを一枚に凝縮した格好だ。

「ヴァイオリン音楽だけでは、作曲家のことを知る上で限界がありますし、またオーケストラでないと演奏することがない作曲家もいます。室内楽も含めて、自分なりに音楽を理解する上で、全ての活動がプラスに繋がっていると思います」という言葉からは、演奏家としての現在の充実ぶりがうかがえる。

リサイタルでは、コンチェルト以外のアルバム収録曲のほか、ベートーヴェンの大曲「クロイツェル・ソナタ」も披露。「バッハの演奏では拍感を大事にしていますので、皆さんが一瞬でそのリズムの虜になるような演奏をしたいと思います。そして、ベートヴェンはピアノとのアンサンブルはもちろんですが、彼の音楽のスケールの大きさ、溢れるリズム感と歌との対比などに面白さを感じて欲しいですね」と抱負を述べる。

今年7月には、2009年にベルリン・コンツェルトハウス管のメンバーにより結成され、自らリーダーを務めるベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラとの来日ツアーも控える日下紗矢子。「指揮者とコンサートマスターの役割を兼ねるのが室内オーケストラのリーダー。自分がどういった音楽を目指して弾いているのか、テンポ、強弱、アーティキュレーションも含め、全てクリアにすることが求められます。自分のやりたいと思う音楽をメンバーに受け入れてもらえなければ到底上手くいくものではないので、自分の音楽に向かう姿勢を大切にしていきたいと思っています。日本公演では、バッハ以前に生きたビーバーのユニークな作品から、フィンランドのラウタヴァーラまで、室内オーケストラの魅力満載がです」と語る。同室内オケにとっての初の日本公演を率いる彼女。ソロとはまた異なる一面にも興味が高まるところだ。

日下紗矢子のメジャーデビューアルバム『RETURN TO BACH』は3月6日(水)に発売。アルバムリリース記念ヴァイオリン・リサイタルは、3月11日(月)に浜離宮朝日ホール(東京都)で開催される。チケットは発売中。

いま人気の動画

     

人気記事ランキング