富樫勇樹(千葉ジェッツ) 富樫勇樹(千葉ジェッツ)

『KANTO EARLY CUP』決勝から2か月、同じ会場で千葉ジェッツとアルバルク東京が激突する。昨季はともに44勝16敗、東地区2位・A東京、3位・千葉としのぎを削った両軍が今季最初の対決を果たすのだ。12勝1敗とリーグ最高勝率をキープするA東京と9勝4敗で東地区2位につける千葉の一戦は、今後の東地区V戦線を占う2連戦と言える。

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まずまずのスタートを切った千葉だが、指揮官は満足しない。11月5日・栃木ブレックスに敗れると、大野篤史HCは「ここ数試合、全然良くない。何か変えていかないといけない」とコメント。さらに「ポゼッション数で負けたことと、4Qの大事なところでターンオーバーをしてしまったことが敗因」と分析した。続けて、「前半の38点中23点がターンオーバーやセカンドチャンスによる失点。非常に問題」とバッサリ。

課題は試合の入りと終わり方だ。そこで入りと締めをコントロールするのがPGである。幸い、千葉には他チームも羨む選手層を誇る。高いレベルでスピード、ハンドリングスキル、3Pシュートを兼ね備える富樫勇樹は千葉の掲げる“高速バスケットボール”“走るバスケットボール”を操縦する。さらに非凡な外角シュートを誇る西村文男と、ハードなディフェンスで知られる阿部友和というベテランPGが控える。この3人のPGが今後、千葉のオプションを増やし、大野HCの戦術の幅を広げることだろう。

一方、A東京はここまで磐石の戦いぶりである。敗戦は10月10日・新潟アルビレックスBB戦のみ。しかもダバンテ・ガードナーに40得点を許す厳しい展開ながら、延長戦まで持ち込んだ。10月25日・川崎ブレイブサンダース戦では25得点の田中大貴の活躍で勝利を手繰り寄せたかと思えば、11月4日・島根スサノオマジック戦では3Qの残り4分31秒で田中が足を負傷し、そのまま交代。代わって入った馬場雄大がいきなりダンクを決め、嫌なムードを打ち消し、終わってみれば86-61。筑波大在学中ながらA東京に所属し、日本代表にも名を連ねる馬場は「エースの大貴さんがケガで抜けて、ここで気を引き締めないと相手に呑まれると思った。声を出して勢いでプレーした」と振り返った。

果たして、千葉が『KANTO EARLY CUP』決勝の屈辱を晴らすのか、A東京が連勝を伸ばすのか。『B1リーグ戦』第8節は東京11月11日(土)・12日(日)・船橋アリーナにて開催。両日ともに来場者先着4000名にオリジナルスティックバルーンを、12日(日)に先着3000名にオリジナルクリアファイルをプレゼント。また、あの国民的人気キャラクターのガチャピン&ムックも来場。チケット発売中。