新社長に就任する三浦善司氏

リコーは、4月1日付で三浦善司副社長CFOが代表取締役社長CEOに就任することを発表した。2月22日に開いた取締役会で決議した。近藤史朗社長は代表取締役会長に就く。桜井正光取締役会長は3月31日で辞任し、特別顧問に就任する。

三浦新社長は、1950年1月生まれの63歳。青森県の出身で、上智大学大学院経済学研究科修士課程を修了後、リコーに入社した。リコーフランスのプレジデント/チェアマンを経て、2000年に執行役員経理本部長に就任。ペンタックスの買収に伴って、12年4月からはペンタックスイメージングの代表取締役会長とリコーアメリカの会長兼CFO、同年5月からはリコー米州販売事業本部長を兼務していた。

近藤社長は、昨年末、BCNの取材に応じ、「一連のリストラクチャリングが一段落した。残るは、(08年に買収した米最大手の事務機ディーラーである)アイコンオフィスソリューションズ(IKON社)に関連するリストラだけだ。当社が進出する世界各国のほぼすべての市場でシェア1位を獲得しているが、中国だけで(他社の)後塵を拝している」と述べ、米国子会社のリストラと中国市場の活性化に関するところを仕上げてからの引退を示唆していた。最後の課題は、米国での経験をもつ三浦副社長に託す交代となる。

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