『藁の楯 わらのたて』交通広告

大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也らによる豪華共演も話題の三池崇史監督最新作『藁の楯 わらのたて』。本作の公開を記念し、劇中で使用されている新聞全面広告が、そのまま現実世界の交通広告として登場することが決定した。

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本作は木内一裕原作の同名小説を映画化したサスペンス。幼女を惨殺し、福岡に潜伏中だった犯人・清丸国秀に向けて出された衝撃の新聞広告をめぐり、全国民を巻き込んだ追走劇が展開される。一般市民、警察官、機動隊員までもが執拗に命を狙ってくる中、清丸を警視庁に移送する任務を負った銘苅ら警視庁警備部のSPたち。48時間というタイムリミットが迫る中、果たしてミッションを遂行することができるのか?

今回実際に掲出される広告は劇中とそっくり同じもの。「この男を殺してください」という印象的なメッセージと、藤原竜也扮する清丸のモノクロ顔写真が全面ぶち抜きで印刷されている。さらには「御礼に10億円差し上げます」という文言とともに、フリーダイヤルで始まる電話番号も。全日本国民の欲望と殺意をひとりの男に集中させる引き金となるキーアイテムそのままの異様な存在感が感じられる。

今回交通広告として登場する駅ポスターは2/25(月)より渋谷駅、東京駅、新宿駅、池袋駅、新橋駅、秋葉原駅、横浜駅で掲出。中吊りは2/23(土)より首都圏のJRほぼ全線に7300枚を期間中に順次掲出する。劇中同様「この男を殺してください」という見出しは、交通広告としても異例中の異例であり、それだけでも大きな話題となることは間違いないだろう。映画のスケール感の一端を感じられる大胆な広告に、ぜひとも目を留めていただきたい。

『藁の楯 わらのたて』

文:渡部あきこ