マカフィーは、2月21日、「家庭でのセキュリティ実態調査」の調査結果を自社ブログで発表した。調査は、2012年11月28~29日、20~59歳の日本人を対象にオンラインで実施した。

同居家族のPCへのセキュリティソフト導入は、80%以上が「すべての機器に導入している」と回答。そのうち、スマートフォンやタブレット端末については、それぞれ28%が「家族が使用している端末にはセキュリティソフトを導入していない」、30%以上が「わからない」と回答している。

この結果から、管理対象が増えたことによって、管理・運用が難しい、または対策方法がわかりにくいと考えているユーザーが多いと推測できる。また、携帯電話の延長線上にあるスマートフォンやタブレット端末には、セキュリティの必要性を感じていないとも考えられる。なお、PCやスマートフォン、タブレット端末を「自身で管理している」というユーザーは半分程度だった。

タブレット端末のセキュリティ対策については、39%の回答者が「配偶者が利用するタブレットにセキュリティソフトを導入していない」と回答している。iPhoneを利用している回答者の14%は、「セキュリティソフトを導入している」と回答。iPadユーザーでは22%だった。配偶者、子供や親が使用する端末へのセキュリティソフトを導入は、「自身で使う」端末の場合より10%低かった。

調査結果からは、管理対象が増えたことや製品への高い信頼から、管理を利用者本人に任せていることがうかがえる。しかし、「ほとんど使わないから大丈夫」「危ないサイトに行かないから大丈夫」といった思い込みは、サイバー犯罪者に踏み台として利用される場合がある。

一方で、家族をもつ回答者のほうがセキュリティへの関心が高く、家族構成と年齢はセキュリティ意識に深く影響している。家庭内のインターネット接続端末が多くなるほど、セキュリティ意識は低下する。

この結果を受けて、マカフィーは、お父さんへのセキュリティ対策として、「家庭内でインターネットに接続できる端末の数を把握する」「改めて家族でインターネットや端末の使い方を見直す」「常に最新の情報をチェックし、家族のアドバイザーになる」「インターネットに接続する端末に脅威対策を検討・導入する」の、4ステップを提案している。