価値観を共有できるママ友を選ぶ

――変わってきたとはいえ、まだまだ日本社会は古い価値観が根強いと思います。子どもを取り巻く環境、学校だったり保育園だったりもそうですし、いまだに時代錯誤なCMが作られたりもしますよね。

そういう社会で、新しい女の子の生き方を打ち出していくのは、ある意味、勇気を必要とすると思います。そういう時に、同じ価値観の友達がいると、とても心強いと思うのですが、サイバラさんには同じ想いの仲間はいましたか?

「ママ友は、できるだけ楽しい話ができる人を選んでいました。私は人生の価値観でおもしろいが最上位だったので、おもしろい人が集まっていましたね」

――どんな時も笑うことを大事にしてきたと、ご著書にも書いてありましたね。

「そう、なんでも笑い話に変えて話せる人がいいですね。

なんでも文句言う人もいますが、あたしはああいうのとは絶対つきあわないんです。水商売が長かったので、愚痴聞くのはタダじゃないんですよ(笑)」

――つきあいで、ホントは嫌いなママとママ友にならなくてもいい、ということですね。

「そんな時間はないんです!」

――今日はどうもありがとうございました。

まとめ

自らの結婚の失敗をも笑いに変え、たくましく二人のお子さんを育ててきたサイバラさんが、一番大切にしてきたのは笑いだったと言います。

いつも笑っているお母さんでいたいというのは、誰でも思うことですが、あわただしい子育ての日々ではつい目先のことにばかり目が行きがちです。そんな時は、子どもはあっという間に大きくなる、ということを思い出せると、少し余裕が生まれるかもしれませんね。

卒母されたサイバラさんの名言がちりばめられた『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』、ぜひ手にとってみてください。きっと、なにがあっても大丈夫、という気持ちになれるはずです。

【取材協力】西原理恵子

日本の漫画家。高知県高知市出身。1988年『ちくろ幼稚園』でデビュー。代表作は『ぼくんち』、『毎日かあさん』など多数。
公式サイト 鳥頭の城

<参考文献>白河桃子『専業主婦になりたい女たち』(ポプラ新書)

<参照>ソニー生命保険株式会社 女性の活躍に関する調査2016「3人に一人が専業主婦願望」

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