ニコンがデジタル一眼市場で4か月連続で1位に 年末年始に伸びる

2013.2.28 20:11配信

レンズ交換型デジタルカメラ(デジタル一眼)市場は、カメラらしい重厚感のあるデザインのデジタル一眼レフカメラと、レフレックスミラーを省略して小型・軽量を実現したミラーレス一眼という二つのタイプがある。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」をもとに、デジタル一眼市場のメーカーシェア推移を追った。

販売台数、金額とも前年割れが続いているデジタル製品が多いなかで、2012年のデジタル一眼市場は、台数、金額とも前年同期比2ケタの伸びだった。市場の活性化に貢献しているのが小型・軽量のミラーレス一眼で、デジタル一眼全体の販売台数に占める割合は、1月には44.7%に達した。

それでは今年はどうだろうか。カメラ映像機器工業会(CIPA)は、1月末、2013年のデジタルカメラの出荷見通しを発表した。レンズ一体型デジタルカメラも含むデジタルカメラ市場全体は前年比88.7%と縮小の傾向にあるが、デジタル一眼だけ切りだしてみると112.4%と、2012年からさらに伸びる見通し。さらに、交換レンズも112.5%と2ケタ伸長で、レンズを交換して撮影を楽しむ人は右肩上がりで増えていきそうだ。

勢いづくデジタル一眼市場で、トップメーカーの入れ替わりがあった。デジタル一眼市場といえば、銀塩フィルムカメラ時代から競ってきたキヤノン、ニコンの2強が市場の半数以上を占めている状態だ。

12年前半は、キヤノンがニコンを引き離して首位を走っていたが、9月からニコンがシェアを伸ばして、10月にはわずか1ポイント差のシェア27.7%でキヤノンをかわしてトップに立った。ニコンは11月、12月も1位を守り、13年1月にはキヤノンが24.8%、ニコンが33.0%と差を広げている。

ニコンが年末年始に急激にシェアを伸ばした背景には、旧モデルの価格が手頃になったことが挙げられる。特にエントリモデルの「D5100」「D3100」と、ハイアマチュア向けの「D7000」などが大きく貢献している。

エントリモデルだけではなく、ハイエンドモデルもシェアを下支えしている。12年9月に発売したフルサイズモデル「D600」は、小型・軽量なうえに、ボディ単体で20万円前後というこれまでには考えられない価格で手に入るフルサイズモデルとして人気を集めている。また有効3630万画素と高解像度なフルサイズモデル「D800/D800E」も販売を伸ばしている。

ニコンは、APS-C型の大型CMOSセンサを搭載したハイアマチュアモデル「D7100」を3月に発売する。ミラーレス一眼「Nikon 1」シリーズでは「J」、「V」に加え、新たに初心者向けに「S」シリーズの「Nikon 1 S1」を、デジタル一眼レフではエントリモデルながら有効画素数が2000万画素を超える高画素モデル「D3200」「D5200」を揃え、ラインアップを強化して、デジタル一眼市場で2013年上半期のNO.1シェアを狙う。(BCN・山下彰子)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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