横浜スタジアム増築・改修CGパース 横浜スタジアム増築・改修CGパース

今季さまざまなドラマを見せた「ハマスタ劇場」が2020年に新たな姿を見せる。11月16日、横浜スタジアムの増築・改修工事に伴う記者説明会が横浜DeNAベイスターズの球団事務所であった。11月25日(土)に起工式を行い、2020年2月頃までに収容人数を従来の2万9000人から3万5000人に増席するとともに、回遊デッキを新設し、バリアフリー化を推進する。来年には開業から40周年を迎える施設の老朽化と収容人数不足を解消するとともに、2020年『東京五輪』の野球・ソフトボールの主会場として装いを新たにするのだ。

DeNA主催試合の来場者198万人、座席稼働率96.2%の現状を踏まえ、岡村信悟DeNA・横浜スタジアム社長は「『明日、ベイスターズの試合を観に行こう』と思っても、チケットが手に入らない。この深刻な状況を解消しなければならない」と語った。「今チケットが入手できない方に安心して来てもらえるよう」右翼側スタンド3800席、左翼側スタンド2700席を増席するのだ。また、多様な観戦法に応えるためバックネット裏最上段には屋上テラス席、個室観覧席を新設する。

DeNAのことだけではない。今回の増築・改修のポイントはふたつ。「街と市民に開かれたボールパーク」であり、「伝統を継承し、世界に誇るボールパーク」であることを目指す。スタンドをぐるりと囲む回遊デッキでは飲食や物販のスペースを新設。さらにランニングやウォーキングを楽しめよう、市民のための公園としての活用を推進すると言う。屋上テラス席も試合日以外は市民の憩いの空間として利用する方向だとか。DeNAは横浜文化体育館、行政、パートナー企業を含め、横浜スポーツタウン構想を進めようとしているのだ。

岡村社長は「これまでにないスタジアムにしたい。試合の有無にかからず、365日賑わせたい」と未来像を描く。

増築・改修工事を前に横浜スタジアムではイベントを実施。11月20日(月)~22日(水)にはDeNAナインが普段使用するロッカールームやVRルームを巡る『横浜スタジアム改修記念 I☆HAMASTA WEEK HAMASTA ADVENTURE』、11月23日(祝・木)には『ハマスタレジェンドマッチ』を開催。『ADVENTURE』『ハマスタレジェンドマッチ』のチケットは予定枚数終了。横浜スタジアムの歴史的資料と2020年に完成する新たな姿を模型やCGで紹介するI☆HAMASTA WEEK 特別展「ハマスタの、今までとこれから展」は11月20日(月)~23日(祝・木)開催。こちらは入場無料。