東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-より 東京春祭ワーグナー・シリーズvol.3《タンホイザー》 (c)青柳 聡 東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-より 東京春祭ワーグナー・シリーズvol.3《タンホイザー》 (c)青柳 聡

上野界隈のコンサートホールや文化施設で行われる恒例のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2013-」が、3月15日(金)に開幕を迎える。

「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2013-」の公演情報

明治初期に西洋文化が日本で花開いた“文化の街”上野を舞台に、毎年3月中旬から4月にかけて行われる同音楽祭。オペラ、オーケストラ、室内楽などの本格的なクラシック音楽のほか、バレエや日本歌曲、アルゼンチン・タンゴ、朗読、美術館や博物館とのコラボレーションなど、バリエーションに富んだプログラムで人気を博している。

今年の音楽祭の中でも注目は、生誕200周年を迎えたふたりの大作曲家、ヴェルディとワーグナーのメモリアル関連企画。音楽祭恒例の「東京春祭ワーグナー・シリーズ」で楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を演奏会形式で上演するほか、実力派日本人歌手たちによるヴェルディ最後のオペラ「ファルスタッフ」や、朝から晩まで複数の演奏家がリレー形式でヴェルディ、ワーグナー作品を披露する「マラソン・コンサート」、“ワーグナーの聖地”ことバイロイト音楽祭で長年活躍するバイロイト祝祭ヴァイオリン・カルテットの来日公演など、多彩な公演が予定されている。

その他、巨匠ブーレーズが組織したフランス国立音響音楽研究所「ircam」とタッグを組んだ最先端の音響実験、元NHKアナウンサーによる「語りと音楽」、国立西洋美術館の「ラファエロ展」や東京都美術館の「エル・グレコ展」とコラボレートしたコンサート、ジャズピアニストの小曽根真と国立音大生のビックバンドによる野外コンサートなど、同音楽祭ならではのユニークな企画も目白押しだ。

「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2013-」は、3月15日(金)から4月14日(日)まで約100公演を開催。チケットは発売中。また、期間中は上野の近隣施設などで無料のミニコンサート「桜の街の音楽」も開催される(日程・会場などの詳細は公式サイトまで)。