四角いロボット掃除機「HOM-BOT スクエア」

3月5日、LGエレクトロニクス・ジャパンは、2012年8月に世界で初めて商品化した四角いロボット掃除機「HOM-BOT(ホームボット)スクエア」を、3月中旬に日本で発売することを発表した。価格はオープンで、実勢価格は8万9800円の見込み。

発表会でLGエレクトロニクス・ジャパンの李起旭マーケティング統括常務は、「日本では、昨年3月にロボット掃除機を発売した。本体の上部と下部に搭載する二つのカメラセンサで効率よく掃除できる“デュアルアイ”や、静音性が好評だ。『HOM-BOT スクエア』は、これらの機能を生かしながら、進化するお客様のニーズに応えた製品だ」と新製品を紹介した。

「HOM-BOT スクエア」は、円形のロボット掃除機が苦手とする部屋のコーナーをしっかり掃除できるよう工夫した四角い形状。2012年8月にLGエレクトロニクスが、韓国と欧米で世界で初めて商品化したものだ。形状を変えるととともに、回転ブラシの位置や長さを改良することで、円形の掃除機に比べて、コーナーの掃除効率が89%向上している。

円形モデルの「HOM-BOT 2.0」から継承したセンサ機能「デュアルアイ 2.0」は、搭載する二つのカメラで空間を認識。上部カメラで毎秒30枚の静止画を撮影し、マッピング情報を生成して記憶し、下部カメラで動いた距離を認識する。これらの機能で位置を把握し、くまなく掃除する。カメラセンサがISO感度を認識して自動調整することで、暗い部屋も掃除できる。

障害物を感知する超音波センサを三つ搭載。障害物を避けて掃除するので、壁やイスの脚などに衝突しにくい。学習機能によって、部屋の形状や家具の配置を記憶するので、2回目以降の掃除では作業効率が向上する。15畳の部屋なら約18分で掃除でき、衝突回数が約63%減少する。

部屋の端から端まで往復しながら効率よく掃除する「ジグザグモード」、付属リモコンを使って掃除範囲を指定して、範囲内を2回掃除する「マイスペースモード」、床面の変化で自動的に起動して、毛足の長いジュウタンなどでは吸引力を上げる「ターボモード」など、高性能センサによってさまざまな掃除モードで稼働する。

48dBという静音性や、本体を四角くしたことで0.6Lのダストボックス大容量を実現。充電式の電源には1900mAhのリチウムイオンポリマー電池を採用。3時間充電して、100分稼働した場合、500回以上繰り返し充電できる。

本体サイズは約幅340×奥行き340×厚さ89mmで、重さは約3.0kg。充電器を兼ねるホームステーションは、約幅236×奥行き181×高さ128mm。リモコン、ダストボックスフィルター、マイクロファイバークロスプレート、マイクロファイバークロス、フィルター掃除用ブラシ、リモコン用乾電池2本が付属する。