『大富豪アニキの教え』
兄貴(丸尾孝俊) (著)
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エロマンガ島に住む関西弁の日本人超富豪『アニキ』は、僕にそう言うと、モワモワと白い煙を口の周りにはき出して、ニッと笑った。
キャバクラで絶対モテる方法…?

「そりゃあアニキぐらいお金持ちだったらモテるかもしれませんが、僕は無理ですよ! お金はないし、顔だってブサイクだし」

アニキの眼光が鋭く光った。

「あのな、みんなそう思ってあきらめるんや。
だからこそ逆にチャンスなんや。そこでガツーンとかませる人間がモテんねんで?
キャバクラの狼のオレが言うんやから完~全に間違いないで。
な、どや? キャバクラで我を忘れるぐらいモテたないか?」
 

「はい! 爆裂にモテたいです!」

アニキは完全にさわやかに、ニッと笑った。

 

 

 

1.「ティッシュを食う」

「うま! ティッシュうま! ティッシュうまま~! どや? こんなうまそうにティッシュ食う男、見たことがあるか? ご飯を美味しそうに食べる人は、それだけでみんなを惹きつけるんや! あかん、オレMAXいい話してもうた」

 

 

 

2.「高く跳ぶ」

「これは比喩じゃなくな、文字通り高~くジャンプするんやで。今の日本人がみんな使ってる、脚立? ありゃあ、アカンな。あんなんに頼ってたら高く跳ぼうとする気がなくなってまうで」

「なるほど! さすがアニキ! 今まで何も考えずに脚立を使っていました…」

「考えてみ? 脚立なしで高いところにある本とか取れたらめっちゃ便利やろ? キャバ嬢もそこはちゃーんと、わかってるからな。高く跳べたらそらモテモテっちゅうこっちゃ!」

 

 

 

「オリーブオイルを全身に塗る」

「『お肌さんありがとう、お肌さんありがとう』ってな、念じながら塗りこむと肌がピッカー光ってきよるんやで。どや? 今、オレの身体、エロマンガ島の太陽より眩しいやろ? ええか、良いオリーブオイルのための金は惜しんだらあかんで」

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