4.「母乳ですか?」
母乳で育てるか?ミルクで育てるか?それとも混合で育てるか?というのは、ママにとって、とてもデリケートな問題です。
今は、母乳育児が推奨されている時代。
しかし、完全母乳で育てたくても、母乳があまり出ずミルクを足さなくてはいけない場合もあるし、仕事復帰を控えているため、母乳から泣く泣くミルクに移行しなければならない場合もあります。
ストレスで母乳が止まってしまうケースも多々あります。
また、赤ちゃんを連れて外を歩いているとき、50代~70代のおばあちゃん世代の人間から、よく「母乳で育ててるの?」と言われすぎてウンザリしているというママは実際に多いです。義両親に言われて傷ついたというケースも。
こうしたことから、実際はそんなことまったくないのに、「母乳で育てていない=母親としてダメ」という思い込みを持ってしまうママは多く、母乳で育てられないことにコンプレックスを抱くママは多いのです。
母乳かどうかを尋ねる質問は、よほど仲の良い間柄でない限りは、興味本位ではしないほうがベターです。
・NG質問「母乳ですか?」⇒母乳かどうかを尋ねる質問はしないこと
5.「自然分娩ですか?」
分娩にまつわる話は、ママの心の傷を掘り起こしてしまう可能性がある質問です。
自然分娩を希望していたのに帝王切開になってしまったママもいますし、今の時代だと無痛分娩や和痛分娩を選ぶママもいらっしゃるでしょう。
日本には、「帝王切開は楽」という偏見や、「産みの苦しみを経験してこそ母」という風潮がまだまだあります。特に、両親や義両親世代の人間は、その考えを根強く持っている人が多いです。
帝王切開で出産したとき、義母から「帝王切開は楽でいいわね。私の時なんか・・・」と言われて傷ついて、その言葉がずっと忘れられないというママもいます。
分娩について尋ねたい場合は、「分娩って、どんな感じでした?」というように、答える側の自由度が高い質問の仕方をしてみましょう。
このような質問なら、ママを不快にさせることは少なく、
「ものすごく痛かったよ~」
「初めてのお産で緊張してたけど、2時間で出てきたんです~」
「お腹の子が大きくなりすぎて、緊急で手術になったんです~」
など、相手は自分の話したいことを自由に話してくれるでしょう。
・NG質問「自然分娩ですか?」⇒言い換え「分娩って、どんな感じでした?」
まとめ
50代~70代の両親・義両親世代は、遠慮なくこのようなNG質問を産後間もないママに投げかけてくるので、ママのガラスのハートは傷つき、そしてウンザリしています。
普段なら小さいことは気にしないおおらかな人でも、産後となると精神状態がまるで違ってくるのだということを周りはしっかり認識し、なるべくママを傷つけないような会話を心がけたいですね。