いざ決勝ラウンドへ。侍ジャパンのアドバンテージは本気度!?

2013.3.15 20:8配信
山本浩二WBC日本代表監督  (C)THE YOMIURI SHIMBUN 山本浩二WBC日本代表監督  (C)THE YOMIURI SHIMBUN

1次ラウンドまでのドタバタが嘘のように、2次ラウンド1位で決勝ラウンドに臨む侍ジャパン。アメリカでも好調を維持し、昨年のワールドシリーズ王者サンフランシスコ・ジャイアンツに練習試合で勝利。ここで2次ラウンドの日本の戦いぶりを振り返ってみたい。

「投高打低」が続いたが、2次ラウンド・オランダ戦で6本塁打16点を叩き出すと、次のオランダ戦でも10得点をマークした。不振に喘いでいた阿部慎之助が1イニング2ホーマーの離れ業を演じるなど、チーム最多タイの7打点、打率.316と上げ潮状態に入った。主将が打てばチームも盛り上がる。チーム打率も.294まで上げてきた。

ただ、中継ぎ陣を心配する向きもある。2次ラウンド最後の試合では、森福允彦が2失点、山口鉄也3失点と左のセットアッパーが打ち込まれたが、過度な心配はいらない。経験豊富な左腕はキッチリ修正してくるだろう。もし、調子が上がらなければ、他の投手に託すだけだ。

もうひとつ、山本浩二監督が常々口にしていた「調子のいい者を使っていく」が決勝ラウンドで実践されるかが気になる。準決勝の相手がドミニカになるか、アメリカになるか、プエルトリコになるかはさておき、残り2試合しかない。好調な投手を次々と注ぎ込めばいいのだが、山本監督は決勝の田中将大先発を明言している。

何も決勝の田中先発にノーと言っているわけではない。準決勝を前に決勝について、どうこう言えるほど、侍ジャパンに余裕はない。短期決戦は一戦必勝しかないのだ。田中は3月15日のジャイアンツ戦でも2イニングを投げ、1失点を喫している。内容が悪くなくても失点癖がついているのが気がかり。強化試合、練習試合を含め代表として7試合に投げ、無失点に抑えたのは1試合のみ。防御率は4.80……。そして何より、能見篤史を筆頭に摂津正、大隣憲司と好調をキープする投手陣は揃っている。

ドミニカはメジャー最高の二塁手・カノ、アメリカは昨季20勝のサイヤング賞投手・ディッキー、プエルトリコもMLB通算2064安打、334本塁打のベルトランなど、オールスターレベルのスター選手がズラリ。ただ、野球は個の能力で戦うわけではない。

日本の強みはWBCにかける本気度にある。確かにアメリカは過去2大会のオープン戦気分と異なり、本気で優勝を狙いに来ていると言われている。ただ、チャイニーズ・タイペイ戦で守護神・牧田和久が見せたダイビングキャッチほどの執念があるとは思えない。日本代表の面々はケガをも辞さない覚悟でワンプレーにかける。果たして、アメリカ、ドミニカ、プエルトリコのメンバーたちはどうか。2次ラウンド2組を迎え撃つ日本は日程のアドバンテージだけではなく、本気度という勝負の世界で最も重要な要素でもライバルたちを上回る。

『WBC』準決勝は3月18日(月)、決勝は3月20日(水)プレーボール。

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