3月15日に開幕を迎えた上野の春のクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭」。3月23日(金)に行われる毎年恒例のマラソン・コンサートでは、生誕200周年を迎えた“オペラ史の巨人”ワーグナーとヴェルディにスポットを当てる。

「東京春祭マラソン・コンサート vol.3 ワーグナーとヴェルディ~生誕200年に寄せて」の公演情報

毎回全5部構成で、特定のテーマに基づくプログラムを複数の演奏家がリレー形式で贈る「東京春祭マラソン・コンサート」。2011年の第1回は没後100年のマーラーを軸にした「ウィーン、わが夢の街~マーラーが生きた世紀末ウィーン」、2012年の第2回は生誕200年のドビュッシーを軸にした「ドビュッシーとその時代~生誕150年に寄せて―芸術都市・パリに生きたアーティストたち」というテーマで開催。特定の作曲家の音楽性や魅力を深く掘り下げ、演奏機会の少ない作品も多数取り上げるなど、熟考されたプログラム構成で毎回好評を博している。

今年の音楽祭では、生誕200周年のワーグナー、ヴェルディの作品と、ワーグナーに影響を受けた作曲家の作品を交えるプログラム。第1部はワーグナー作品の編曲集アルバムが話題となったヴァイオリニスト・佐藤久成によるワーグナー・プログラム、第2部はリスト編曲によるワーグナー、ヴェルディのピアノ曲、第3部はワーグナーに影響を受けた作曲家、第4部はヴェルディ唯一の室内楽曲と若き日の歌曲、第5部はワーグナーの死に際してリストが作曲した作品などが披露される。

「東京春祭マラソン・コンサート vol.3 ワーグナーとヴェルディ~生誕200年に寄せて」は、3月23日(土)に東京文化会館 小ホールで開催。チケットは発売中。


■東京春祭マラソン・コンサート vol.3 ワーグナーとヴェルディ~生誕200年に寄せて
日程・会場:3月23日(土) 東京文化会館 小ホール

11:00開演 第I部「朝《リング》~ヴァイオリンとピアノによる《ニーベルングの指環》」
出演:佐藤久成(ヴァイオリン)、田中良茂(ピアノ)

13:00開演 第II部「ピアニストたちが奏でるワーグナー&ヴェルディ」
出演:高田匡隆、田村響、山本貴志(以上ピアノ)

15:00開演 第III部「ワグネリアン~ワーグナーの影響を受けた人々」
出演:古川展生(チェロ)、佐藤卓史(ピアノ)、他

17:00開演 第IV部「ヴェルディの歌曲&室内楽~ロマンツァ」
出演:大隅智佳子(ソプラノ)、山田精一(テノール)、与那城敬(バリトン)、森島英子(ピアノ)、ウェールズ弦楽四重奏団

19:00開演 第V部「ヴェネツィア ─ ワーグナーの死~悲しみのゴンドラ」
出演:青柳晋、迫昭嘉(以上ピアノ)、古川展生(チェロ)、ウェールズ弦楽四重奏団