辛坊治郎、ヨットで太平洋横断に挑戦

2013.3.18 10:28配信
左から、辛坊治郎、岩本光弘 左から、辛坊治郎、岩本光弘

ニュースキャスターの辛坊治郎とブラインドセーラーのHIROこと岩本光弘が、ダブルハンドによるヨットでの太平洋横断に挑戦することになり、3月13日、記者会見が行われた。

辛坊は大学時代にヨットセーリングを始めて30年以上の経験があり、岩本は2006年のワールドブラインドセーリング大会で日本代表として参加するなど、十分なヨット歴を持つふたり。岩本は、「ヨットで太平洋横断という夢が、こんなに早く実現できるとは思いませんでした。これまで外洋に出て自分なりに努力してきましたので、自分を信じて、辛坊さんと二人三脚でがんばります」と意気込みを述べた。辛坊は、「毎日のルーティンワークの中で、そろそろ人生に大きなイベントがほしいと思った。ちょうど日常に疲れていた時にこの話をいただいて。40年くらい前から“夢は太平洋横断”と言い続けていて、これはいいチャンスだなと。こんなおもしろいイベントはそうはないですから乗らない手はないと思いました」と岩本とタッグを組むことになった経緯を説明した。

ふたりが乗るヨットは、間寛平が「アースマラソン」で太平洋、大西洋を横断した「エオラス号」。福島県いわき市小名浜港から、アメリカ・サンディエゴのマリオット・マーキース&マリーナを目指す。「あくまで主役はHIROさんです。僕は海の盲導犬として、機械が壊れた時に直すのが仕事」と辛坊。岩本は「辛坊さんは表現がとても豊か。太平洋横断を表現してもらいながら、僕は頭の中でイメージしながら、セーリングできることがとても楽しみです」と話した。

この航海で、大震災の被災者に元気を取り戻してもらおうと、スタート地点を小名浜港にした岩本は、高校時代に全盲になってしまった時、大好きな海に身投げしようとまで考えたことがあるという。「その時、海は怖いと思いました。でも、泣いて眠ってしまった夢の中で、ポジティブに生きろというメッセージを受け取って。“もう海なんかみたくない”と思っている人もいると思いますが、私のようにポジティブに生きてほしい。今回は福島からスタートして、海は君たちを待っているよということを伝えたい」と熱い想いを語った。

また、辛坊は昨年末の人間ドッグで十二指腸がんが見つかったことを告白。「このプロジェクトがなかったら死んでいたかもしれない。HIROさんは命の恩人です。それで手術は成功したんですが、肺に少し影があるから4月にもう一度検査を行うんです。自分が抱えている懸念材料はこれですね」と話す辛坊に、岩本は「私としては、ぜひ辛坊さんと行きたいです!」と力強く声をかけた。

ふたりは、4月・5月の2か月間トレーニングを行い、6月8日(土)に大阪北港を出港し福島を目指す。そして6月16日(日)に福島県いわき市小名浜港から、5,100マイル(8,200キロメートル)の長い航海に挑戦する。オフィシャルホームページ(http://www.b-sailing.com/)では、航海中の動画やブログを配信する。

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