11月22日より全国のスーパーやコンビニで新発売になったカントリーマアムの変わった味「ホットケーキ」と「大学いも」。5枚入りで手軽に買って食べられるパッケージになっているよ。

   












レギュラーの「バニラ」と「ココア」以外にも様々な味が存在するカントリーマアム。いちご味や抹茶味は今まで食べたことがあっておいしかった覚えがあるのですが、今回はちょっと、単なる味のバリエーションというより、「何かが始まっている…」という思いを抱かざるを得なかったので早速レポートします。

   

 







カントリーマアムと言えば親が買ってきたたくさん入ったパッケージのものを、夜中にゲームしながら立て続けに「バニラ、ココア、ココア、ココア、バニラ」などその時の感覚に任せた順番で一気に減らすスリルを味わうという貴族的な娯楽のイメージが僕はあるのですが、5枚パッケージはほとんど買ったことがありません。学校や会社で食べるにはこっちの方が良さそうですね。

   

 








まず注目したいのは、今回僕がここにレポートしようと思ったきっかけの一つでもあるんですが、ホットケーキも大学いもも料理だということです。同じ不二家では「ルック」チョコレートがキャラメルマキアートなどの飲み物やアイスクリームの味をかなりの頻度で出していて相当アグレッシブなのですが、カントリーマアムはルックなどに比べると今までそういう動きは目立たなかった気がします。

カントリーマアムであるためにはチョコチップクッキーである必要があり、チョコチップクッキーであるためには実現に不向きな味が多い中、ホットケーキと大学いもは冬のイメージにも温かい飲み物にも合いそうな最高の選択とも思えます。さらに感心するのはホットケーキも大学いももできたては外側の硬さと内側のしっとり具合のギャップがおいしい料理で、カントリーマアムの至上命題である「外はサックリ、中はしっとり」と重なるところです。こういう「なんとなく感じる必然性」がカントリーマアムらしくていいです。「単なる変わり味」に走る飛び道具的な楽しさももちろん好きですが、カントリーマアムにはなんとなく大人しさも保持してもらいたい不思議な気持ち。

   

 









写真の通り外見は普通のカントリーマアムですが中身はそれぞれ少し違います。大学いもの方は鳴門金時とごまを使用したという生地でできており、ごまの風味と甘さがたしかに大学いもを連想させる味に仕上がっています。ホットケーキの方はチョコチップと同じようにホワイトチョコチップが入っており、その隙間隙間にメープル風味のゼリーが入っている複雑な仕様です。味はメープルシロップの味なので言うまでもないんですが、食感がホットケーキのあの弾力にかなり近いイメージがあって素晴らしい。

さらにどちらもカントリーマアム特有の「温めるとさらにおいしいシステム」になっており、特にホットケーキ味はメープルの広がり方がすごいです。価格はどちらも158円(税込)。期間限定です! 

かやま・てつ 漫画家、ゲーム作家。自作のインディーズ出版者ごっこ「ドグマ出版」で自分に漫画新人賞を与えてデビュー。著書に『ランチパックの本』など。mixiやmobage、GREEなどのゲームアプリや、iPhone向けのゲームも制作。公式HP