『クラウド アトラス』(C)2012 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.

公開中の映画『クラウド アトラス』に出演しているトム・ハンクスとハル・ベリーのインタビュー映像が届いた。ふたりが撮影時を振り返りながら、複数のドラマが交差する本作を“気軽に楽しむコツ”をアドバイスする鑑賞前の予習に最適な映像だ。

『クラウド アトラス』インタビュー動画

本作は、19世紀の奴隷船の公証人や、1970年代に活動するジャーナリスト、2144年のクローン人間、文明が崩壊してしまった遥か未来の世界を生きる男など、時代も場所も異なる人々の6つのエピソードを交差させながら、壮大な“ひとつのドラマ”を描き出す作品。ハンクスとベリーをはじめ、ジム・ブロードベント、ヒュー・グラント、ヒューゴ・ウィービング、スーザン・サランドンら豪華なキャストが顔を揃えている。

『マトリックス』三部作のラナ&アンディ・ウォシャウスキーと、『パフューム ある人殺しの物語』のトム・ティクヴァが共同で監督を務めた本作はその設定から“難解”であると思われがちだ。しかし、完成した作品はキャラクターとドラマが整理されており、6つのテイストの違うドラマを交互に楽しみながらクライマックスまで一気に楽しめる作品だ。映像の中でもベリーは「様々な人種や性別で登場する6人の人生を追っていく。そのうちに見えてくるわ。これが1つの大きな物語だとね」と言い、ハンクスは「アンディやラナ、トムによく言われたのは“どのシーンも別のシーンとつながっている”ということ。ストーリー同士が支え合っているんだ。状況は違えど別の物語でも同じことが起こってる」と解説する。

本作は“6つのドラマを一度に観る”と考えると複雑に思えるが、逆に“6つのエピソードを使って1つのドラマを描く”と思って鑑賞すれば、あるエピソードでよくわからなかった箇所も、別のエピソードを観ることで「そういうことだったのか」と納得できるようになっている。ハンクスは本作を「正しい選択をしようと努力することが世界を変える。6人の登場人物が自らの言動や功績によって未来を形作っていく話さ」と紹介している。

『クラウド アトラス』
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