(左から)榮倉奈々、石坂浩二、佐藤信介監督

ベストセラー作家・有川浩氏の同名原作を、『GANTZ』シリーズの佐藤信介監督が実写映画化した『図書館戦争』の完成披露会見が19日、都内で行われ、主人公の堂上篤を演じる「V6」の岡田准一、ヒロインの笠原郁に扮する榮倉奈々をはじめ、田中圭、福士蒼汰、石坂浩二ら共演陣と佐藤監督が出席した。

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映画は国家によるメディア検閲が妥当する近未来の日本を舞台に、本を不当な検閲から守るために図書館が組織した自衛組織「図書隊」と国家権力のバトルを、ハードなアクションや“ツンデレ”ラブコメディの要素を盛り込み活写する。岡田は「いろいろな要素がバランス良く詰まった、新しい日本のエンターテインメント」と堂々たるアピール。

佐藤監督とは10年ぶりの再タッグで「この10年間で成長した姿を見せたかった」といい、「フィクションの世界なので、ナチュラルな芝居はできない。でもリアリティを出す必要があった。それでも素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんとお仕事ができ、幸せだったし、またアクションができてうれしかった」(岡田)と演技・アクションとも手応えたっぷりだった。

榮倉も「原作の有川先生やファンの皆さんが大切にしているキャラクターなので、撮影中は必死でした」とプレッシャーは大きかったという。それでも「冷静に映画を観てみると、こんなスケールが大きい映画に出ていたんだと不思議な気持ち。本当に欲張りな映画だし、私自身も格好いい図書隊の皆さんに囲まれ、ぜいたくだなと思いました」とニッコリ。本格的なアクションに初挑戦もしており「過酷でしたが、自分が強くなった気がしましたね」と満足そうな表情だった。

『GANTZ』で日本のアクション映画の可能性を押し上げた佐藤監督だけに、本作でも渾身のアクションシーンが目白押し。こだわったのは「象徴的な意味ではなく、本物の戦争を抜かりなく描くこと」だったと明言し、「役者さん同士の絡みはもちろん、その舞台となる世界観をしっかり築きたかった。撮影は語り草になるくらい大変でしたが」と振り返った。

『図書館戦争』
4月27日から全国ロードショー

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