台北駅裏にある『四海豆漿大王』。温かい塩味の豆漿には油條を入れて食べてもおいしい。豆漿20元~、マントウサンド22元~

台湾旅行と言うと、誰もが思い浮かべるのが夜市だろう。確かに夜市には美味しいものがたくさんある。だが台湾を旅するなら、朝にも注目してほしい。

食べることをおろそかにしないのは中華圏に共通する特徴だが、台湾の人々は朝ごはんにたっぷりと時間とお金をかける。時間をかけられない場合は、美味しいものだけをサクッと食べる。だから、台湾の街では朝から美味しいものにありつける。

また、朝は空気がきれいだ。首都台北では特にそれを実感できる。気温が上がる前、排気ガスが広がる前の澄んだ空気のなか散歩に出かければ、動き出したばかりの台北の街が意外な顔を見せてくれるかもしれない。

今回はそんな特別な時間にいただく、台北のとっておきの朝ごはんを5品、お教えしよう。

豆漿(ドウジャン)

『四海豆漿大王』のような豆漿店では、職場に向かう途中に朝ごはんをテイクアウトする客も多い

台湾の定番朝ごはんと言えば豆漿だ。

豆漿とは豆乳のことで、豆漿店と呼ばれる朝ごはん屋さんには、豆乳をはじめ多彩なメニューが揃っている。

まず豆漿は、冷たいもの、温かいもの、甘いもの、塩辛いものから選ぶことができる。甘いものは日本の豆乳のように飲料として、温かいものはスープとして楽しめる。

そして、豆漿にどんな食べ物を組み合わせるかを考えるのも楽しい。豆漿店には肉まん、野菜まん、マントウなどを始め、焼餅と呼ばれるパイ生地のようなパンや、もち米で作ったおにぎり、卵焼き、はたまた小籠包まで置いてあるところもある。筆者が好きなのは甘くてぬるい豆漿と蛋餅(卵焼き)の組み合わせだ。

豆漿店はどこにでもあるので、宿泊先のスタッフに聞いてもいいし、宿の近くを散歩してみて、目に留まった店に入ってみるのも手だ。

 

四海豆漿大王(スーハイドウジャンダーワン)
台北市長安西路29號 TEL:02-2556-2785
6:00~22:00 無休

 

稀飯(シーファン)

艋舺の東三水街市場のすぐ脇道にある『阿偉正宗咖哩飯』の朝ごはん。これだけ食べればお腹いっぱい。お粥は10元、おかずは20元~

台湾のホテルに宿泊すると、バイキングの朝ごはんにたいてい含まれているお粥。だが、せっかくなら朝から市場めぐりを楽しみ、地元民のためのお粥屋さんで食べてみてはどうだろう。

“台北の浅草”艋舺(バンカ)の古い市場「東三水街市場」の脇に屋台を構える『阿偉正宗咖哩飯』なら、お惣菜とお粥のセットで朝食を楽しめる。トロトロに煮込まれたお粥は朝一番のおなかにやさしい。

ショートカットが素敵な美人若女将の自慢のおかずはひき肉煮込み。魯肉飯とは少し違う、さっぱりした煮込み料理で、お粥にとてもよく合う。

また、店名の「咖哩」が示すとおり、カレーも朝から楽しめる。日本ではなかなか見られなくなった、あまり辛くない懐かしいカレーを味わうことができる。

 

阿偉正宗咖哩飯( アーウェイゼンゾンガーリーファン)
台北市廣州街92巷 TEL :なし
7:00〜14:00 不定休(月または火が多い)

 

花枝羹(ホアズーゲン)

 ゴロゴロとスープの中に入っているのはモンゴウイカの切り身とすり身。歯ごたえがバツグン。80元。『金好吃純正花枝羹』

台湾人はあんかけ料理が好きだ。

あんかけは旨味を中に閉じ込めるうえに、熱を逃がさない。テイクアウトが多い台湾では、温かさが長持ちするあんかけはとても重宝がられる。あんかけの中でも人気なのがイカあんかけだ。

下町・艋舺の南側にはモンゴウイカを使った絶品あんかけスープの屋台があり、午前中はたいてい行列ができている。朝から海鮮あんかけを食べるとは、台湾人の朝ごはんに対する意気込みが伺える。

人気店『金好吃純正花枝羹』のあんかけは、とにかく具が大きいのが魅力。噛むとサクッと歯にめり込むような柔らかいイカに、とろりとしたスープがたまらない。朝から元気いっぱいになりそうだ。

 

金好吃純正花枝羹(ジンハオチューツィンゼンホアズーゲン)
台北市莒光路239號  TEL:02-2332-6071
7:30~14:00 日曜休