勝地涼

人気子役の鈴木福くん率いる特殊捜査課メンバーの活躍を描いた刑事ドラマ『コドモ警察』。その劇場版で特殊捜査課の新人刑事・国光 信役を続投した勝地涼が、コドモ刑事たちとの共演の苦労話を明かすとともに、成長した子役たちの姿に胸が熱くなったことを告白した。

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『THE3名様』シリーズ、『勇者ヨシヒコ』シリーズの人気監督・福田雄一がメガホンを執った本作は、悪の組織レッドヴィーナスの罠で特殊ガスを吸い、子供の姿になってしまった特殊捜査課のエリート刑事たちが主人公。デカ長(福くん)をリーダーに、見た目は小学生だが、中身は百戦錬磨のベテラン刑事たちが、今作ではカゾキスタン大統領の暗殺予告をめぐって捜査を開始するというストーリー。毎回体を張った捜査を担当する新人・国光の受難も健在(?)で、演じる勝地の苦労も想像に難くないが、「子役が相手というような、皆さんが想像するような苦労は、もうクリアしています(笑)」と本人は涼しい表情だ。

「ドラマ版は10話分あったので、コミュニケーションを取って関係が強化しましたね」と子役たちと培ったチームワークに自信を示す勝地。「それに子供の成長って早いもので、1話の頃とは全然違います。半年ぶりの再会でしたが、子供たちがパッと世界に入っていく瞬間を目の当たりにして感動しましたね」と感慨深く回想もする。そして意外にも、その子役たちの成長こそが勝地にとっては大変なコトになっていたという。「テストと本番では全然違うシーンになるというように、どういう球が来るか全然分からなかった(笑)。スマートさん(秋元 黎)は劇場版でもかわいいですが、子供として見ないことが重要でしたね」。

本作のコドモの姿をした刑事たちのように、まるでコドモの姿をしたベテラン俳優たちと共演したような感覚になった様子の勝地。親の気分じゃないが、そういう目線にも自ずとなっていたとか。「そうですね(笑)。たとえばブル(竜跳)やエナメル(相澤侑我)のアクションはドラマにもありましたが、その当時は恥じらいがあったわけですよ。でも、その経験を活かして映画ではバッチリとキメている。皆セリフの言い方もしっかりとしていて、そういう成長を見ると、胸が熱くなりますよね。実は僕、ひとりで感動していました(笑)」。

『コドモ警察』
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取材・文・写真:鴇田 崇