ソフトバンクモバイル、ダブルLTE/小セル化でネットワークを強化

2013.3.23 10:30配信
“パケ詰まり”の改善策を説明する孫代表

ソフトバンクモバイルは、3月21日、小会社のイー・アクセスのLTEネットワークがソフトバンクの「ダブルLTE」の提供を開始すると発表した。同日から両社の基地局の混雑状況をリアルタイムに共有し、より空いている基地局へと端末を接続する。

記者会見の冒頭、孫正義代表は「アンテナバーが立っているパケットが流れない“パケ詰まり”の状態が都市部を中心に起こっている。これは一つの基地局に多くのユーザーが接続することで発生する。スマートフォン時代のいま、パケットが通らないと意味がない」と話し、この“パケ詰まり”を解消するために、イー・アクセスの1.7GHz帯のネットワークを利用できるようにすると説明した。現在の対応端末はすでに1.7GHz帯に対応しているiPhone 5、iPad mini、iPad Retinaディスプレイモデルの3機種のみで、Android端末については今後販売するモデルに1.7GHz帯に対応したチップを搭載していく。

ソフトバンクの2.1GHz帯とイー・アクセスの1.7GHz帯の両方を利用できるようになることで、「道路にたとえると、使える道路が2車線に増えて一気に渋滞が解消される」と孫代表は話し、「ダブルLTE」の優位性をアピールした。

対応エリアは、まず東京・池袋駅周辺からサービスを開始し、今後都市部を中心に順次拡大する。SoftBank 4G LTE対応基地局は、2014年3月末には3.8万局になる予定。

また、これまでのネットワークへの取り組みについても触れた。2008年4月から2013年3月の約5年間で、同社のモバイルデータトラフィックが60倍、音声通話は1.3倍に増加した。孫代表は「データに比べ、音声通話は減少する傾向にあるといわれているが、当社は契約者数が増えたことで音声通話も増加している」と説明した。

急増するトラフィックへの対策として、昨年7月にサービスを開始したプラチナバンドの基地局の建築を大幅に前倒しして、今年3月末の目標だった1万6000局を1月に達成。3月末には約2万局まで拡大する。このほか、基地局の小セル化、公衆Wi-Fiなどによる小セル化を積極的に推進した。

この結果、「全国のスマートフォンの音声接続率とプラチナバンド対応スマートフォンのパケット接続率で、ドコモ、auの数値を上回った」と孫代表はアピールした。なかでもiPhone 5のパケット接続率は、auの95.6%を上回る97.4%の結果が出たという。

「ソフトバンクはつながりにくいというイメージが定着していたが、歯を食いしばって頑張った結果、変わってきた」と孫代表は喜びを語った。

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