『クロユリ団地』のキャスト、監督ら

今年で5回目を迎える沖縄国際映画祭が、3/23(土)より開幕し、会場となった沖縄県宜野湾市コンベンションセンターでは、550人ものゲストによる華々しいセレモニーが開催された。

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真夏のような日差しが照りつける中始まったレッドカーペットを一目観ようと集まった観客は5万3000人。協賛企業の代表や上映作品の監督、出演者ら華やかな顔ぶれが続く中、吉本興業所属のお笑い芸人も混じり、会場は大いに沸いた。中でも一際大きな歓声に包まれたのは、特別招待作品『クロユリ団地』のキャストらが登場した場面。主演の前田敦子は、光沢のあるサテン生地にビーズの刺繍をあしらったドレスを身にまとい、にこやかに観客の声に応えると、ダークなスーツで決めた成宮寛貴、中田秀夫監督らがそれに続いた。

本映画祭の実行委員長でもある吉本興業の代表取締役社長・大崎洋氏は、「ラフ&ピースというテーマでこの映画祭を始めて、私たちが学んだことは、“笑うことは許すこと、許しあうことは笑いあうこと”です。いつの日か、この映画祭が沖縄の産業として全島に知られるようになるまで続けていきたい」と力強く開会を宣言。続いて沖縄県知事・仲井眞弘多氏が登壇し、「ラフ&ピースというテーマは沖縄そのもの。末永く続いていってほしい」と歓迎のあいさつを述べた。

今年は、『バットマン・フォーエバー』や『オペラ座の怪人』など、多くのヒット作を監督したジョエル・シュマッカーが審査委員長を務めるほか、審査員には桃井かおり、デーモン閣下、映画監督のクロード・ガニオンが名を連ねる。5回目を迎え、ますます盛り上がりを見せる沖縄国際映画祭は、8日間の日程で3/30(土)まで開催される。

《第5回沖縄国際映画祭》
~3月30日(土)まで


取材・文・写真:渡部あきこ