チョングッチャン

真ん中が『ウリ食堂』のチョングッチャン。副菜が5皿にごはんが付いて5000ウォンは生活市場らしい庶民価格

チョングッチャンとは大豆を納豆のように発酵させた味噌のようなもので、これに味を付け、チゲとして煮たものもチョングッチャンと呼ばれる。韓国版納豆汁といえばわかりやすいだろう。

ソウルの明洞から東に10分ほど歩いたところにある、仁峴市場という市場の真ん中にあるこの店ではチョングッチャンが人気で、昼どきともなると周辺の印刷工場の労働者やサラリーマンたちが、あつあつの納豆チゲをすすっている。

大衆食堂のチョングッチャンは味付けが濃い目だが、タンパク質が豊富で消化がよく、便秘や貧血などの予防効果もあるといわれているので、積極的に食べたいもの。

独特の発酵臭があるが、納豆に慣れている日本の人なら、白いごはんとともにモリモリいけるだろう。

 

ウリ食堂
中区仁峴洞2街191-9 TEL:02-2265-7224
9:30~21:30 日曜休

 

サムゲタン

鶏肉のやわらかさも、スープのコクも申し分のない『ムギョ参鶏湯』のサムゲタン14000ウォン

 

若鶏の腹にもち米、高麗人参、ナツメ、ニンニク、クリなどを詰めて長時間煮込んだサムゲタン。日本での認知度も高い韓国の健康食だ。

赤くて辛い汁物や煮物の多い韓国で、ソルロンタン(牛モツと牛骨のスープ)と並ぶ数少ない白濁系のスープは辛くないので、旅先でこれに出合うとホッとするという日本人も少なくないだろう。

夏、あつあつのスープをふうふう言いながらすすり、ひと汗かくのもいいし、冬、厳寒のソウルで冷えた身体を血流促進効果のある高麗人参であたためるのもいいだろう。

この店は日本人にもなじみ深い観光エリア、仁寺洞の近くにある。そのわりに日本人にはあまり知られていないが、過去に筆者が案内した日本人の多くが、「これがサムゲタンか!」と喜んで食べてくれた優良店だ。

 

ムギョ参鶏湯
鍾路区寛勲洞198-17 TEL:02-734-4635
8:00~21:30 日曜休

講座『韓国、酒とつまみと酒場の話(試飲付き)』

1月27日(土)、28日(日)、 名古屋の栄中日文化センターで本コラム筆者の講座『韓国、酒とつまみと酒場の話(試飲付き)』が行われます。 電話(0120-53-8164)やサイト、窓口でお申込みいただけます。

鄭銀淑:ソウル在住の紀行作家&取材コーディネーター。味と情が両立している食堂や酒場を求め、韓国全土を歩いている。日本からの旅行者の飲み歩きに同行する「ソウル大衆酒場めぐり」を主宰。著書に『韓国ほろ酔い横丁 こだわりグルメ旅』『釜山の人情食堂』『韓国酒場紀行』『マッコルリの旅』など。株式会社キーワード所属。