『ジャンゴ 繋がれざる者』の主人公ジャンゴ役を断った本当の理由を、ウィル・スミスがアメリカの雑誌に対して語った。これまでは「スケジュールの問題」を理由に挙げていた。

クエンティン・タランティーノ監督は、当初『ジャンゴ 繋がれざる者』の主役をまずウィル・スミスにオファー。しかし、スミスが断ったことで、ジェイミー・フォックスが演じることになったという。

昨年、その理由を聞かれて、スミスは「タランティーノはすぐにでも撮影に入る態勢だったが、僕はまだ『メン・イン・ブラック3』の製作中だった。彼を待たせるわけにはいかないので、すばらしい脚本だったにも関わらず断った」と説明していたが、最近になって、「Entertainment Weekly」に対し、「ジャンゴは主役じゃなかったからだ。僕は主役しか演じない」と、本当の理由を明らかにした。

スミスは、クリストフ・ヴァルツが演じたシュルツ役こそ「本当の主役」とし、断る前、タランティーノに、「お願いだから、悪い奴はジャンゴに殺させてよ」と頼んだとも語っている。しかし、完成作は気に入っている様子。「すごく良い出来だと思った。ただ、僕の出る映画じゃないだけ」とコメントしている。

文:猿渡由紀