英独韓の演劇人とコラボ。新国立劇場 新作上演シリーズが4月にスタート

2013.3.27 20:6配信
左から、ジョン・E・マグラー、豊原功補、宮本裕子、ソン・ジンチェク、勝村政信、キム・ジンテ、中村蒼、谷村美月、宮田慶子 左から、ジョン・E・マグラー、豊原功補、宮本裕子、ソン・ジンチェク、勝村政信、キム・ジンテ、中村蒼、谷村美月、宮田慶子

新国立劇場が3月26日、海外の演劇人とともに書き下ろし作品3作を連続上演するシリーズ「With-つながる演劇-」の合同制作発表会を行い、芸術監督の宮田慶子をはじめ、各作品の出演者、演出家が顔を揃えた。シリーズは4月9日(火)よりスタート。英国ウェールズ編『効率学のススメ』、韓国編「アジア温泉」、ドイツ編「つく、きえる」の3作を上演する。

新国立劇場演劇「With―つながる演劇―」チケット情報

『効率学のススメ』はウェールズ出身の新進劇作家アラン・ハリスの書き下ろし。これを日本語に翻訳し、ナショナル・シアター・ウェールズ芸術監督ジョン・E・マグラーが演出、豊原功補、宮本裕子ほかの出演で上演する。ある製薬会社を舞台に、効率化の先にあるものとは何かを問いかける作品だ。マグラーは「研究に没頭する科学者と効率学をすすめるコンサルタントのバトルを描く。ロマンチックでファニーな作品ですが、今日の社会問題を取り上げています」と解説。

「アジア温泉」は「焼肉ドラゴン」で読売演劇大賞など各賞を総なめにした鄭義信の新作。韓国国立劇団芸術監督ソン・ジンチェクが演出、勝村政信、キム・ジンテら日韓の俳優で上演する。温泉が湧き出たことからリゾート開発の話が持ち上がった、とあるアジアの島での騒動を描く作品だ。ジンチェクは「開かれた演劇、エネルギーにあふれた演劇にしたい。俳優が持っている特技や即興演技を大切に、俳優の持っている生の魅力を引き出すことができたら」と意気込みを語った。

「つく、きえる」はドイツの気鋭ローラント・シンメルプフェニヒの書き下ろしを翻訳上演。宮田慶子が演出、中村蒼、谷村美月のフレッシュな顔ぶれで。「眼鏡をかけた若者」が働くホテルで密会を重ねる3組のカップル、その「若者」と携帯電話のメールだけでつながる「自転車を持っている娘」。明かりが消え、点く、その瞬間世界が一変する……。宮田は「震災と津波を強く意識した作品。とても大きな力が加わって、自分たちの日常があっという間に崩壊し、自分たちが今まで何をしてきたのか、ようやく気づく。そんな中、流されることなくお互いの愛を育もうとする若いふたりの姿を描く。詩的なセリフがたくさん飛び交うが、テンポの早いお芝居になると思う」と語った。

4月9日(火)から『効率学のススメ』、5月10日(金)から「アジア温泉」、6月4日(火)から「つく、きえる」を同劇場にて上演する。

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