『ワイルド・スピード EURO MISSION』(c) Universal Pictures

大ヒットシリーズ『ワイルド・スピード』が、次回作で舞台をヨーロッパに移す。『ワイルド・スピード EURO MISSION』というタイトルのシリーズ6作目の撮影が行われたのは、ロンドン郊外にあるロングクロス・スタジオ。取材に訪れたこの日は、撮影中にブライアン役のポール・ウォーカーがケガをしてしまい、途中で撮影所を後にするというハプニングが発生した。

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ポールと共に主演を務めるドミニク役のヴィン・ディーゼルによると、「スタント中に着地の仕方を間違ってしまったせい」とのこと。「窓をぶち破る、固いものにぶつかる。スタントがたっぷりのシリーズには、どうしても多少の危険が伴うんだよ」(ディーゼル)。だが、プロデューサーを兼任するディーゼルによると、今作はむしろキャラクター同士の関係に強い焦点を当てるものらしい。当初は一緒に撮影する予定だった7作目の構想をふまえて、ディーゼルは今後2作のテーマをこっそり明かしてくれた。

「5作目のキーワードは“家族”だった。今回は“信頼。”そして、7作目では“許す”ことを語る。今作では、登場人物同士の人間関係がこれまで以上に深く探られるよ。ファンが1作目から知りたがっていたことが、今回ようやく明らかになるのさ」(ディーゼル)。とは言っても、もちろん本シリーズのウリであるカーアクションも満載。今回も、ドッジ、マスタング、チャレンジャー、ランドローバー、アルファロメオなど、数々の車が登場する。5作目のエンドクレジットで実は生きていたことが判明したレティを演じるミシェル・ロドリゲスも、今作のアクションは普通ではないと証言。「ロケ場所をいかにハチャメチャにしてやるか、どれだけ多くのものを破壊してやるか、っていうのは、このシリーズを通じての目標よね。今はまだ撮影中だけど、すでにその目標を達成している感じよ(笑)。でも、この映画がすごいのは、そういうクレイジーなアクションの中に、常にたっぷりとしたハートがあることなの。そこに私は共感するし、だから観客もこのシリーズを愛してくれるんだと思う」(ロドリゲス)。

そもそもレティはあの状況でどうやって生き延びたのか? 予想していたとおり、ロドリゲスの答えは、「それは秘密!」。知りたいなら、公開と同時に劇場に駆けつけるしかない。

『ワイルド・スピード EURO MISSION』
7月6日(土)、全国ロードショー

文:猿渡由紀