米マカフィーは、現地時間の2月26日、検出が困難なマルウェアを特定する「ValidEdge(バリッドエッジ)」のサンドボックス技術を取得した。これによって「McAfee Security Connected」戦略を一層強化するとともに、マルウェアに重点を置いた製品で30以上の機能強化を実施している。

サンドボックスとは、プログラムを安全な限定した領域で動作させることで、システムが不正操作されるのを防ぐもの。マカフィーが取得した技術は、サンドボックス内で疑わしいマルウェアを実際に動作させて、エンドポイントに対してどのような影響を与えるかを確認し、脅威を検出する。他のサンドボックスソリューションとは異なり、マカフィーのネットワークやエンドポイントのマルウェア対策製品と統合すると、有害と特定されたマルウェアサンプルが将来攻撃してきた場合、自動的に防御する。

シグネチャーの提供も行い、「McAfee ePolicy Orchestrator」が、感染済みのエンドポイントを自動修復できるようにする。この技術を統合した製品は、10月以降の出荷を予定している。

技術の取得に伴い、「McAfee Network Security Platform」「McAfee Web Protection」「McAfee Enterprise Security Manager」「McAfee Real Time for ePO」「McAfee Deep Defender」をはじめとする90以上のマルウェア対策製品に、重要な機能強化を実施した。